Press release
Japan
August 19, 2016

2016年上半期/第2四半期 業績発表

良好な第2四半期決算を受けて、2016年通期見通しを明確化

• 2016年上半期に販売数量は、前年度同期比プラスの伸びを記録
• 調整後EBITDAマージンは、2016年上半期も非常に高い水準を維持(18.1%)
• 2016年上半期の調整後純利益は、5億ユーロ超を達成
• 2016年通期: 調整後EBITDAは、当初予想20億ユーロから22億ユーロ範囲の上方レベルの見込み 


2016年上半期における当社製品に対する需要は世界的に増加しました。「厳しい事業環境が続いていますが、そうした中でも私たちは販売数量を伸ばすことができました」。2016年上半期(1-6月期)/2016年第2四半期(4-6月期)の業績発表にあたり、このように語るエボニック インダストリーズAG クラウス・エンゲル会長は、上半期の業績を踏まえ、2016年通期見通しについて次のように述べています。「私たちは現在、通年の調整後EBITDAについて、当初予想20億ユーロから22億ユーロ範囲の上方レベルになる見込みです」。 


2016年上半期は、第2四半期を中心に販売数量がかなりの伸びを記録しました。もっとも、販売数量の増加にもかかわらず、グループ全体の上半期の売上高は前年度同期比8%減の6,363百万ユーロに終わりました。これは、原材料コストの減少分を顧客へ還元したために、販売価格が前年度同期を下回ったためです。調整後EBITDA(支払利息・税金・減価償却費控除前利益)も、1,150百万ユーロにとどまり、並外れて高かった前年度同期の実績を下回る恰好となりました。しかしながら、利益率は引き続き好調を維持しています。2016年上半期も、調整後EBITDAマージンは18.1%の高水準を記録しました。 


2016年上半期の調整後EBIT(支払利息・税金控除前利益) は、前年度同期比18%減の795百万ユーロ、調整後純利益は同20%減の501百万ユーロでした。純利益は405百万ユーロに終わり、高水準を計上した前年度同期を40%下回る結果となりましたが、比較対象となる前年度同期に保有していたVivawest株の売却代金が含まれているためです。 


2016年上半期の有形固定資産への設備投資額は、前年度同期比2%減の371百万ユーロでした。前述の通り、今年上半期の営業成績は前年度同期を下回る結果になったものの、何より純運転資本が大幅に減少したことから、フリーキャッシュフローは前年度同期の実績(166百万ユーロ)を上回る208百万ユーロを計上できました。 



事業部門別の業績

ニュートリション&ケア部門は、販売数量が殆ど変わらない中で販売価格が低下したことから、売上高および利益ともに減少する結果となりました。一方、リソースエフィシエンシー部門においては、販売数量の増加を背景に売上高、利益ともに増加しました。また、パフォーマンスマテリアルズ部門も、販売価格の低下にもかかわらず、販売数量の増加と原材料価格の下落が追い風となり、増益を達成することができました。 


今後の見通し

エボニックでは引き続き、2016年通期の最終売上高は前年実績(2015年: 135 億ユーロ)を小幅下回ると見ています。強固な市場ポジション、バランスの取れた製品ポートフォリオ、そして、高成長が見込める事業分野への特化により、今後も当社製品に対する需要は高い状態が続くと予想され、販売数量については、厳しいマクロ経済環境にもかかわらず今後も高い伸びが見込まれます。近年に稼動を開始した新しい工場や販売体制の一層の強化も、販売数量の伸びに寄与しています。もっとも、ニュートリション&ケア製品およびパフォーマンスマテリアルズ製品を中心に、販売価格がかなり下落しています。販売価格の低下は、販売数量の伸びを相殺する要因になっており、売上高全体の小幅減少に繋がっています。
エボニックではこれまで、2016年通期の利益見通しについて、調整後EBITDAベースで20億ユーロから22億ユーロと幅を持たせてきましたが、上半期(中でも第2四半期)の良好な業績内容と下半期の業績見通しを踏まえ、この範囲内の上方レベルの利益を最終的に計上できる見込みです。 


2016年第2四半期の業績

2016年第2四半期のグループ全体の売上高は、前年度同期比7%減の3,258百万ユーロでした。販売数量が全3つの事業部門で増加したにもかかわらず売上高が減少した主な原因は、販売価格が前年度同期を下回った点にあります。調整後EBITDAは585百万ユーロで、 非常に好調だった前年度同期の実績を11%下回りました。

利益率は好調を維持し、調整後EBITDAマージンは 18.0%という高い水準を記録しました。調整後EBITは前年度同期比16%減の406百万ユーロ、調整後純利益は同20%減の246百万ユーロでした。純利益は165百万ユーロで、前年度同期の実績(418百万ユーロ。保有していたVivawest株の売却代金を含む)を下回りました。 


事業部門別の業績
ニュートリション&ケア部門
の2016年第2四半期の売上高は、前年度同期比11%減の1,111百万ユーロでした。販売数量は増加したものの、販売価格が前年度同期を下回ったことが売上高減少の主因になりました。調整後EBITDAも、やはり販売価格の低下が響き、非常に高い水準を記録した前年度同期の実績(381 百万ユーロ)を下回る264 百万ユーロにとどまり、調整後EBITDAベースのマージンは23.8%へ低下しました。上半期全体で見た場合、売上高は同13%減の2,157百万ユーロでした。販売数量自体は前年度同期の実績と殆ど変わりませんでしたが、販売価格の低下が売上高の減少を招く主な原因になりました。調整後EBITDAは、同24%減の557百万ユーロに終わりました。もっとも、調整後EBITDAマージンは25.8%を記録し、依然として高水準を維持しています。 


リソースエフィシエンシー部門
においては、第2四半期も引き続き好調に事業が拡大しました。売上高は、前年度同期比4%増の1,156百万ユーロを達成しました。販売価格の小幅低下がマイナス寄与要因になりましたが、世界的な需要拡大と2015年に買収した事業が売上高増加への大きな追い風になりました。調整後EBITDAも、主として販売数量の増加、有利な原材料コスト環境、そして、プラスの為替換算効果を背景に、同6%増の270百万ユーロとなりました。調整後EBITDAマージンは、23.4%へ上昇、非常に高い水準を記録しました。上半期全体で見た場合、売上高は同2%増の2,276百万ユーロ。対前年度同期比で見た販売価格の低下がマイナスに寄与したものの、主に販売数量の増加が売上高増加を牽引する形となりました。調整後EBITDAは同6%増の526百万ユーロを記録、調整後EBITDA マージンは23.1%へ上昇しました(2015年上半期実績: 22.3 %)。 


パフォーマンスマテリアルズ部門
については、第2四半期の売上高は、主として原材料価格の下落を受けた販売価格の低下が影響し、前年度同期比12%減少し、829百万ユーロに終わりました。しかしながら、販売数量自体は、好調な需要を追い風に大幅に増加しました。調整後EBITDAは、販売数量の増加、原材料効率の改善、そして、体系的なコスト管理が奏功し、前年度同期比28%増の105百万ユーロを記録、調整後EBITDAマージンは前年度同期の8.7%から12.7%へ上昇しました。上半期全体で見た場合、売上高は同10%減の1,601百万ユーロでした。販売数量は増加したものの、原油価格の下落を受けた販売価格の低下が売上高減少の原因になりました。もっとも、調整後EBITDAは同10%増加して169百万ユーロを記録、調整後EBITDAマージンも10.6%へ改善しました。

続きはPDFファイルにてご覧ください。
(このプレスリリースは2016年8月5日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

エボニック インダストリーズについて

ドイツのクリエイティブな産業グループであるエボニックは、スペシャルティケミカルの世界的リーダーです。ニュートリション&ケア、リソース エフィシエンシー、パフォーマンス マテリアルズの部門で事業を展開しています。エボニックの強みは、革新的な技術力と統合的な技術プラットフォームです。 2015年度は33, 500人以上の社員を有し、総売上高は約135億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は約24.7億ユーロを計上しました。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。