Press release

エボニック、ハインリッヒ・ハイネ大学(デュッセルドルフ)のスピンオフ企業NUMAFERMに投資

2017年10月5日

・ NUMAFERMは効率的なペプチドの生産に成功 
・ 投資はエボニックの成長エンジンであるヘルスケア事業とスペシャルティ添加剤事業を強化 
・ 新しい技術アプリケーションが初めて現実的に

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、自社のベンチャーキャピタル・ユニットを通じて、デュッセルドルフにあるスタートアップ企業「NUMAFERM」に投資し、現在、この会社の少数株式を保有しています。本投資はシードラウンドの資金提供の一環として行われ、欧州投資基金のほか、ハイテク企業家基金(High-Tech Gründerfonds)、ビジネス・エンジェル、キアゲン社の共同創設者デトレフ・リースナー(Detlev Riesner)とユルゲン・シューマッハ(Jürgen Schumacher)からの投資も含まれ、トータルで数百万ユーロになります。エボニックのベンチャーキャピタル責任者ベルンハルト・モーア(Bernhard Mohr)は次のように述べています。「ペプチドとその用途は、当社の成長エンジンであるヘルスケア事業とスペシャルティ添加剤事業にとって非常に興味深い分野です。またエボニックはバイオテクノロジー分野で高いコンピテンシーを備えているため、NUMAFERMは当社にとって戦略的に相応しい投資先なのです」

現在、ペプチドは主として製薬や化粧品の有効成分として用いられています。ペプチド・タンパク質は一般的に、製薬有効成分としての役割に加え、医療、化粧品、栄養生理学の分野で多様な用途があり、商業的に期待されています。対象とするマーケットはエボニックの成長エンジンであるヘルスケア事業の重点市場で、とくに関係があるのは、細胞培養培地や栄養補助食品、医療用栄養補給剤の成分などの用途です。エボニックは、成長エンジンのスペシャルティ添加剤事業を通じてペプチドの産業利用を進めています。

一般的に化学合成で製造されるペプチドは、生産コストがかさみます。原料が大量に必要で工程が複雑であること、また総じて低収率であることがその理由です。NUMAFERMはこのほど、バイオテクノロジーによるペプチドの計画生産を高収率かつ低コストで行える技術プラットフォームを開発しました。このテクノロジーはほぼすべてのペプチドに適用でき、産業規模の生産が可能なので、ペプチドの新しい技術応用化が初めて現実味を帯びてきます。

NUMAFERMは当面、新たな資本で技術開発を進め、市場の成熟に合わせて最初の製品を完成させる計画です。「エボニックは私たちにとって、革新的な技術の開発と新たなマーケットの開拓に幅広い経験をもつ戦略的な投資家です」とNUMAFERMの共同創設者でマネージング・ディレクターのクリスチャン・シュワルツ(Christian Schwarz)は述べています。

シュワルツは、デュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学で著した博士論文で、NUMAFERMの技術の科学的基礎を築きました。NUMAFERMは2017年初頭、バイオケミストリー研究所のスピンオフとして設立されました。それまでは、ドイツ経済エネルギー省管轄の起業支援プログラムEXISTなどの助成を受けるプロジェクトでした。

ペプチドは、約100種類のアミノ酸からなるタンパク質の小片で、医薬や化粧品など様々な分野でその効果や汎用性が知られています。しかし、既存のバイオテクノロジーを用いたペプチド生産工程は、菌体内外に存在するプロテアーゼと総称される酵素による分解が問題となっています。NUMAFERMは、宿主としてE.Coli(大腸菌)に着目し、二重構造の細胞壁が課題であったE.Coliでのペプチド生産技術を開発しました。プロテアーゼの影響がないE.Coli細胞外に直接ペプチドの分泌発現を可能にしたプロセス、特許をNUMAFERMは取得しています。

エボニックは、ベンチャーキャピタル活動の一環として、革新的な技術を持つ有望なスタートアップ企業、および専門分野に特化した主要なベンチャーキャピタルファンドに合計で1億ユーロを投資する計画です。重点地域は欧州、米国、アジアで、現在は11のスタートアップ企業と8つのファンドに投資しています。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
http://venturing.evonik.com/

関係する報道写真およびプレスリリースのテキストファイルは、以下のリンクでご覧いただけます。
http://corporate.evonik.com/en/media/press_releases/Pages/news-details.aspx?newsid=70007

(本資料は2017年9月19日ドイツで発表されたものを翻訳しています。)

Downloads

Contact

菅田 まり

マネジャー