Press release

DSMとエボニック、合弁会社ヴェラマリス(Veramaris)を設立

2017.2.7.

Royal DSM社(本社:オランダ)とエボニック インダストリーズ(本社:ドイツ)は、 両社の折半出資による新会社ヴェラマリス V.O.F.を設立しました。ヴェラマリスは、天然の藻を由来とするアニマル・ニュートリション用のオメガ3脂肪酸エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を製造します。 ヴェラマリスは、オランダ・デルフトのDSMバイオテクノロジー・キャンパス内に 本社を構え、アメリカ・ネブラスカ州ブレアに新工場を建設中です。

藻類油というヴェラマリスの画期的イノベーションは、有限な資源である天然の魚を由来とする魚油を使用せずに、アニマル・ニュートリション用のオメガ3脂肪酸(EPAおよびDHA)を生産することが初めて可能となります。2017年3月にDSMとエボニックは合弁会社設立の意向を発表し、それ以降、必要な承認プロセスをすべて完了させてきました。

アメリカ・ネブラスカ州ブレアにあるエボニックの既存拠点において、総工費2億米ドルとなる工場の建設がすでに始まっており、工事は計画通り順調に進んでいます。必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸(EPAおよびDHA)を豊富に含んだ藻類油の商業生産および販売は、2019年の開始を見込んでおり、市場開拓を目的としたサンプル品の生産はすでに始まっています。初年度の生産規模は、EPAおよびDHAに対するサケ養殖業界全体の年間需要量の約15%になることが見込まれています。

これまで家畜用飼料には、魚油や魚粉といった限りある海洋資源を用いたオメガ3脂肪酸(EPAおよびDHA)を添加するケースが大半を占めていました。現在、魚油や魚粉の生産用に、1600万トンもの天然の魚が捕獲されています。ヴェラマリスは天然の藻を使うことにより、海洋生物や海洋における生物多様性の保護だけでなく、オメガ3脂肪酸(EPAおよびDHA)の需要と供給の格差縮小に貢献します。

ヴェラマリスの責任者として、最高経営責任者(CEO)にはカリム・カーマリー(Karim Kurmaly)、最高財務責任者(CFO)にはフランク・ベイスマン(Frank Beissmann)が就任する予定です。海洋生物学者であるカーマリーのDSM在籍期間は16年以上におよび、直近ではアジア太平洋地区のアニマル・ニュートリション&ヘルス事業担当の副社長を務めていました。技術者であるベイスマンは、エボニックで20年以上にわたり製造、サプライチェーン、マーケティング、コントローリングなど様々な部署で活躍してきました。

「当社はEPAとDHAを豊富に含んだ藻類油の生産を通して、持続可能でトレーサブルなオメガ3脂肪酸(EPAおよびDHA)の供給源を求める業界の声に応えていきたいと考えています。ヴェラマリスによって、私たちのパートナーはバリューチェーンに沿った責任ある方法で成長し、さらに、EPAとDHAを豊富に含んだ健康によい動物性タンパク質の需要を満たし、消費者の健康向上に貢献できるようになるでしょう」とカーマリーは述べています。

ヴェラマリスはバリューチェーン全体を対象として、NGOなどあらゆるステークホルダーとの対話を大事にしています。この先駆的な共同事業により、養殖産業の大手業者は魚油の代替品として当社の藻類油を使い、海洋成分を含まないサケの餌を開発することが可能となりました。

「当社は新たな業界標準の設定を目指し、高品質のオメガ3脂肪酸(EPAおよびDHA)の供給に一貫して取り組んでいます。サプライチェーンやロジスティクスといった自社の専門性を活用することで、ヴェラマリスへの顧客の移行を最大限円滑に行うことができます」とベイスマンは話しています。

(本プレスリリースは、2018年1月30日に配信されたものを翻訳しています。)

 

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