Press release
Japan
March 7, 2018

<2017年業績発表/ 2018年度業績予想>2017年は好業績

• 業績予想を完全に達成:調整後EBITDAは23億6,000万ユーロという予測幅の上方値を達成
• 2018年の業績見通し:営業利益成長率、調整後EBITDAは24億から26億ユーロ
• 積極的なポートフォリオ・マネジメント:メタクリレート事業(MMAおよびPMMA)のためにあらゆる戦略的な選択肢を検討

エボニックインダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、2017年度の業績予想を完全に達成しました。調整後EBITDA (支払利息・税金・減価償却費控除前利益)は23億6,000万ユーロとなり、予測幅の22億から24億ユーロの範囲で上方値となりました。売上高は13%上昇し、144億ユーロとなりました。

エボニックインダストリーズ取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「2017年は成功裏に戦略を実行することができたエボニックにとって良い年となりました。2018年も継続して、この戦略を推し進めます」と述べています。

5月23日に開催される株主総会において、取締役会および監査役会は一株当たり1.15ユーロの配当を提案する予定です。これは2017年末の株価終値に対し配当率3.7パーセントという配当額になり、エボニック は化学企業のトップクラスと並ぶこととなります。

「戦略として発表したことはすべて実行しました。また信頼できる配当施策を忠実に順守します」と、CFOウテ・ヴォルフ(Ute Wolf)はコメントしています。

2017年度の売上増は、既存事業の有機的な成長ならびにエアー・プロダクツ(Air Products)から買収した特殊添加剤事業とヒューバー(Huber)のシリカ事業の統合が原動力となってもたらされました。

エボニックは、2018年も売上および営業収益の増収を目指し、24億から26億ユーロの調整後EBITDAを見込んでいます。強力な市場ポジションと、特殊添加剤、アニマルニュートリション、スマートマテリアルズ、ヘルスケアなどの成長分野に焦点を当てた戦略のおかげで、需要は引き続き高まり、大幅に収益があがるとエボニックは見込んでいます。新年度も良いスタートをきっています。

積極的なポートフォリオ・マネジメント、さらにスペシャルティケミカルに特化した戦略を計画的に実行します。取締役会は、メタクリレート事業(MMAおよびPMMA)の将来の展開のためにあらゆる選択肢を検討しています。この選択肢には、パートナーシップの提携または事業からの完全撤収を含みます。「当社のMMAおよびPMMA事業はマーケットで優位なポジションを確立しており、収益性のある魅力的な事業です。そのため、私たちは時間の制約を設けずに方向性を検討し、最適なソリューションを決定します」とクルマンはコメントしました。

ニュートリション&ケア事業では、エボニックは飼料添加剤のビジネスを強化します。このビジネスで主要なマーケットポジションを獲得するために、持続可能なアニマルニュートリション分野における成長イニシアチブを強化しています。同時に、生産、物流、販売、マーケティングの最適化によって、2020年末までに5,000万ユーロを節減できる予定です。

2017年秋に発表した通り、エボニックは一般管理費と販売プロセスを最適化し、2020年末までに年間2億ユーロの永続的なコスト削減を目指します。これはグローバル全体の販売・管理コストのおよそ10パーセントにあたります。今年度の収益には5,000万ユーロの節減が反映される予定です。「コスト削減は、エボニックを成功に導く重要なファクターであり、企業文化の一部となっています。一般管理費が売上高よりも増加することは、決して許されません。だからこそ、私たちは現在社会的に受け入れられる方法で世界的に取り組んでいます」と、クルマンは述べています。エボニックは、事業に関連したドイツ国内の従業員解雇を今でも認めていません。欧州労使協議会/欧州従業員代表委員会との当該合意は2021年末まで延長されています。


事業部門ごとの業績

リソースエフィシエンシー:リソースエフィシエンシー部門の成長は大きく、販売数量、販売価格の増加のみならず買収した事業の統合からも成果をあげています。特に良い影響を及ぼしているのは、シリカ業界からの大きな需要、自動車産業向けの高性能ポリマー(ポリアミド12)ならびに環境に優しいコーティング剤、コンポジット材のクロスリンカー事業に対する需要です。

ニュートリション&ケア:ニュートリション&ケア部門は、下半期に市場ポジションが強まり、飼料添加物の価格を上げることができました。しかしながら、前年度と比べて市場平均価格が大幅に下落したため、利益は大きく下がることとなりました。建築、自動車業界からのポリウレタンフォームに対する需要が浮上し後押しとなりました。ヘルスケア事業では、製剤向けのスマートドラッグデリバリーシステムのポリマーが大きな成功を収めています。

パフォーマンスマテリアルズ:パフォーマンスマテリアルズ部門の収益は前年度を大きく上回りました。市場供給が難しい時期にコーティング、自動車業界から特にメタクリレートに対する高需要が継続したことが勝因です。効率性向上を目指した方策が成功し、2017年度の業績向上に貢献しています。

(このプレスリリースは2018年3月6日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

 

エボニック インダストリーズについて

エボニックはスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。専門性の高いビジネス、顧客中心の革新的な技術力、信頼できるパフォーマンス志向の企業文化は、エボニックの企業戦略の根幹であり、収益性の高い成長と持続的な企業価値向上に貢献します。エボニックが優位性を誇るマーケットから企業利益の多くはもたらされています。100カ国以上で事業を展開し、2017年度は36,000人以上の従業員を有し、総売上高は144億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は23億6000万ユーロを計上しました。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。