Press release
Japan
April 12, 2011

台湾で初のプロジェクトハウスを始動

• エボニック インダストリーズがアジアでの研究開発を強化
• ライトとエレクトロニクス分野を中心に研究開発を実施
• グローバルポジションの強化につながる戦略的ステップ

エボニック インダストリーズ(ドイツ・エッセン)は、ドイツ国外で初となるプロジェクトハウスを立ち上げました。
本年4月1日に設立された、プロジェクトハウス「ライト&エレクトロニクス」は台湾の新竹工業団地にあり、太陽電池、ディスプレイ、LED、照明の各産業分野向けに、新製品および技術の開発をおこないます。当プロジェクトハウスは、台湾の研究機関、特に地元のエレクトロニクス企業との提携や共同開発を目指しており、エボニック グループの国際的なポジションをさらに強固なものにするための戦略的ステップとなります。
イノベーションマネジメントの責任者である取締役のパトリック・ウォルハウザーは、「新しいプロジェクトハウスの狙いは、世界で最も重要視されているエレクトロニクス市場に接近し、この地域から生まれる成長機会を取り込むことです」と話しています。「台湾の研究施設は、エボニックが成果を上げているプロジェクトハウスのコンセプトの新たな展開といえます。この施設の開設により、エボニックは事業開発とカスタマー・ロイヤルティを重視する姿勢を強化するとともに、ますます短期化している顧客のイノベーションサイクルに合わせたイノベーションプロセスを提供することができます。」

急速な成長をとげているエレクトロニクス事業は、ディスプレイ、LED、ナビゲーション機器やタブレットPCなどのポータブル通信・情報端末、太陽電池を対象としています。主なアジア市場は、この分野の重要なR&D企業が本拠地としている中国、日本、韓国、台湾です。台北にあるドイツ協会によると、これらの国の中でも台湾は、ノートブック、スキャナー、モニター、LCDモニターといった製品の世界的な市場リーダーとして頭角を現しています。エボニックはすでに、TFT液晶ディスプレイ向けに台中でアクリルポリマーを製造するEvonik Forhouse Optical Polymers社や、次世代LED向けにガラスレンズを製造するEvonik Cristal Materials Corporation社などのジョイントベンチャーを通じて、台湾の企業とのパートナーシップを維持しています。

新しいプロジェクトハウスでは、協力関係のさらなる構築と開拓が行われます。「エレクトロニクスとライティングの市場は、極めて急速に変動しており、イノベーションや製品のライフサイクルは短くなる一方です」と、プロジェクトハウスの責任者であるマイケル・ケルレ氏は述べています。「このプロジェクトハウスの使命は、顧客のプロセスとバリューチェーンにさらに精通し、共同開発を通じてこれらの市場でビジネス機会を強化することです。」

エボニックのプロジェクトハウスとは、複数のビジネスユニットにより、中リスクの研究テーマに取り組むもので、中期的ないし長期的な成功に重点が置かれます。プロジェクトハウスの運営期間は3年間であり、この間に約15~30名の従業員がビジネスパートナーや大学と共同で、新しい製品やテクノロジーの開発に従事します。原則として、プロジェクトハウスから新たに生まれた産物は、ビジネスユニットによって販売されるか、社内の新規事業として継続されます。

ライト&エレクトロニクスは、エボニックとエボニックの戦略的な研究開発ユニットであるCreavis Technologies & Innovation社が設立した9番目のプロジェクトハウスとなります。同社の長期的な戦略目標は、台湾のプロジェクトハウスをアジアにおけるエボニック グループのR&Dコンピタンスセンターの中核に成長させることです。

(このプレスリリースは2011年4月8日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

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