Press release
Japan
August 18, 2010

2010年上半期および第2四半期業績発表

業績の力強い改善 - 2010 年の展望を再度上方修正

  • 記録的なEBITDA およびEBIT
  • 純利益の大きな改善
  • キャッシュフローの更なる増大 
  • 2010 年度の展望:売上高、EBITDA とEBIT における大きな増加が
    期待される。

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ・エッセン)は去る8 月11 日に2010 年上半
期および第2 四半期の業績発表をおこない、取締役会長のクラウス・エンゲルは「力
強くこの一年をスタートした後、当社の業績は明確に、かつ大きく改善しました」とコメ
ントしました。グループ全体の業績は経済危機前の2008 年の数字を上回ることがで
きました。エンゲルは「それは危機後における、目覚ましい収益の上昇です。我々は今、
成長路線の真っ只中にいます」と述べ、「たとえば、昨年末に上海で操業を開始した
「MATCH」生産複合体はフル稼働しています」と現状を報告しました。世界経済の回復
にあわせて立ち上がったこのプラントにより、エボニックは大きく前進することができま
した。今年後半にはわずかながら経済に減速が予想されますが、エンゲルは楽観視し
ています。「現在の堅調なビジネストレンドを考えると、今年の展望に関しては年初より
もはるかに楽観的であり、予想を再び上方修正しました。」 

エボニック グループは、2010 年上半期で主に需要の急増により、昨年比24%増の77
億9,900 万ユーロまで売上を拡大しました(H1 2009:62 億8100 万ユーロ)。EBITDA
(金利・税金・償却前利益)は15 億3,200 万ユーロで、昨年比83%増となり(H1 2009:
8 億3,900 万ユーロ)、EBITDA マージンは19.6%で、前年のレベルである13.4%を大
きく超えました。EBIT(金利税引前利益)は、159%増の11 億4,800 万ユーロまで増加
しました(H1 2009:4 億4,300 万ユーロ)。この増加の原動力は主として化学とエネル
ギー事業における順調な伸びによるものです。 

1 億4,300 万ユーロの経営外損失は、主に英国内での年金及び「On Track」効率化
プログラムのための費用として計上しています。継続的事業活動からの税引前利益
は7 億5,600 万ユーロでした。これは2009 上半期と比較して、388%増の6 億100 万
ユーロの増加です。全体として、エボニック グループの純利益は5 億3,000 万ユーロ
となり、2009 年の上半期末(4300 万ユーロ)よりかなり高い数値となりました。 

業績の大幅な向上により、正味運転資本が増大したのにも係わらず、グループの
2010 年上半期のキャッシュフローは1 億100 万増の9 億1,000 万ユーロとなり、さら
に設備投資2 億8,800 万ユーロに達しました。南寧(中国)では、エボニックは製薬活性成分
のために新しい生産設備を始め、上海(中国)では、メタクリル酸の生産能力は、
コーティングやカララント業界からの高い要請に応じる形で年間25,000 トンに増やされ
ました。さらに、医薬、ファインケミカル及び化成品用の貴金属触媒のための新しい生
産設備が操業を開始しました。エボニックは、キャッシュフローから2009 会計年度の
ために設備投資と3 億2,000 万ユーロの配当支払いの双方を実現しました。それにも
かかわらず、純債務は34 億9,500 万ユーロであり、2009 年末時点(34 億3,100 万ユ
ーロ)と実質的に変わりませんでした。これは、2008 年末から10 億8,800 万ユーロ減
少した数字です。 

第2 四半期における営業成績の大きな改善
エボニック グループは2010 年第2四半期における高い需要と価格上昇のおかげで、
第1四半期と比較して売上高と営業成績の双方において更なる改善をおこない、その
結果経済危機に大きな影響を受けた前年の数値を大きく超えることができました。 

グループの売上高は、対前年比31%増の40 億3,000 万ユーロまで増加しました(Q2
2009:30 億7,600 万ユーロ)。EBITDA は55%増の7 億8,800 万ユーロまで増加しま
した(Q2 2009:5 億,1000 万ユーロ)。良好なビジネストレンドのおかげで、EBIT は第2
四半期に87%増加し、5 億9,400 万ユーロまで上昇ましました(Q2 2009:3 億1,700
万ユーロ)。全体として、純利益は170%増、2 億4,000 万ユーロまで上昇しました(Q2
2009:8,900 万ユーロ)。 

3 事業部門すべてでの積極的展開
3 事業部門すべてが、2010 年上半期における営業成績で成功を収めることができま
した。 

化学部門はアジアで実質的に大きな成長を遂げました。一方、ヨーロッパでは需要は
目に見える形で、また北アメリカでもわずかに上向いた形となりました。全体として、売
上高は2010 年上半期には前年比34%増の62 億7,500 万ユーロとなりました(H1
2009:46 億7,300 万ユーロ)。これは数量の増加(25%ポイント)と販売価格の上昇
(7%ポイント)によるものです。為替効果と強化範囲の変更は、各々1%ポイント上昇
に寄与しました。EBITDA は91%増、12 億3,600 万ユーロにまで上昇しました(H1
2009:6 億4,800 万ユーロ)。EBIT は、主に需要の強い増加とこれに伴う設備稼働率
の向上により、前年比180%増の9 億2,500 万ユーロまで改善しました(H1 2009: 3
億3,000 万ユーロ)。これにより、原材料費の上昇分は、主に販売価格を上げることで
相殺することができました。 

エネルギー部門の売上は13 億2,300 万ユーロで前年と比べてもほとんど変わりませ
んでした(H1 2009:13 億3,900 万ユーロ)。EBITDA は、57%増の、2 億8,100 万ユー
ロまで上昇しました(H1 2009:1 億7,900 万ユーロ)。一方EBIT は、2009 年上半期に
は単発性が強いためおこなわれなかった石炭トレーディングの結果2 億4,000 万ユーロ
となり、前年と比べ80%上昇しました(H1 2009:1 億3,300 万ユーロ)。加えてドイツ
の発電所は景気回復にともない、高い電力需要を記録しました。
 
不動産部門では、売上高は2010 年上半期に1 億7,800 万ユーロとなり、前年に比べ
3%縮小しました(H1 2009:1 億8,400 万ユーロ)。EBITDA は8%増の9,100 万ユーロ
まで上昇しました(H1 2009:8400 万ユーロ)。主に資産経営による良好な成績のため、
EBIT は6,700 万ユーロ、対前年値400 万ユーロ増となりました。 

「On Track」効率化プログラムは依然重要 

「On Track」効率化プログラムは依然、順調な進捗を続けています。これは、すべての
活動をまとめてエボニックの競争力の持続的改善を実現するものです。
このプログラムは、グループにおけるすべての主要なコストポジションの検討と、構造
及びプロセスの分析を含みます。その狙いは、2012 年から毎年5 億ユーロの持続的
なコスト削減を成し遂げることです。「我々は将来にわたって、競争力を持てる良いポ
ジションを確保できるように、組織的にこのプログラムを進めて行きます」と、エンゲル
は強調しました。 

2010 年度の展望は再度上方修正 

2010 年上半期に経済は良好に回復しました。しかし、この状況は今年後半には多少
なりとも減速すると予想されています。それでも、世界経済のわずかながらの上昇は、
全体的に年内は続くと予想されます。 

原材料費の継続的な上昇によって弱含む可能性はありますが、上半期の業績の向上
を受けてエボニックは、今年の展望に関しては年初時点に比べはるかに楽観的です。
需要の増加により、グループは現在、今年の売上増加が昨年比二桁のパーセンテー
ジ範囲内にあると予想します。全体として、EBITDA とEBIT は、昨年よりはるかに高い
と予想されます。

続きはPDFファイルにてご覧ください。

(このプレスリリースは2010年8月11日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

エボニック インダストリーズについて

エボニックインダストリーズはドイツのクリエイティブな産業グループです。私たちのコアビジネスであるスペシャルティケミカルでは世界的リーダーとなっています。またエボニックは無煙炭や再生可能エネルギーによる発電事業のエキスパートであり、ドイツでは最も大きな個人向け民間不動産会社のひとつです。私たちの業績は創造性・専門性・自己革新力・信頼性によって作り上げられています。

エボニックインダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2009年度は39,000人の社員を有し、総売上高は131億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は20億ユーロを計上しました。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニックインダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。