Press release

2010年エボニック グループ業績発表

エボニック、2010年は好業績を収める - さらなる収益増に向け順調に成長

• クラウス・エンゲル取締役会会長「2010年は素晴らしい年だった。エボニックは過去最高の収益を計上した」と発表
• 好業績の2010年:グループの売上は26%増の133億ユーロを計上し、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は47%増の約24億ユーロに、EBIT(金利税引前利益)は89%増の16億ユーロ超となる
• 化学部門が過去最高の業績を達成
• 純利益は3倍増の7億3,400万ユーロに
• 継続事業のキャッシュフローが約2億ユーロ増加の約16億ユーロに
• 純金融負債がさらに減少 - 財務プロフィールが大幅に改善
• 設備投資が増加 - 研究部門を強化
• スペシャリティケミカルに集中する戦略が進展
• 化学事業担当の取締役を追加で任命
• 2011年も好発進:エンゲル 「今年エボニックの事業は好調なスタートを切ることができた」

エボニック インダストリーズ(ドイツ・エッセン)は3月16日に業績発表を行い、クラウス・エンゲル取締役会会長は「2010年は素晴らしい年でした。エボニックは過去最高の収益性を上げています」と述べました。エボニック グループの中核である化学事業は、過去最高の業績をあげることができました。スペシャリティケミカルに集中する戦略を実現するため、2010年末にエボニックはエネルギー事業の株式の過半数を、ドイツのライン・ルール地域にある都市公共施設の共同事業体に売却することに同意しました。その結果、エネルギー部門は非継続事業に再分類されました。また、住宅用不動産会社であるEvonik Immobilien社とTHS社の合併が進められています。「事業の再編成はほとんど完了しました。将来的にエボニックの社名は、スペシャリティケミカルのグローバルリーダーと同義語になるでしょう」とエンゲルは述べています。エボニックは、グローバルなメガトレンドを最重要視しており、「収益性をさらに拡大し増加させたいと考えています。そのため今後エボニックも経営はすばやく、効率的に、柔軟に対応し、市場志向をいっそう強化します」とエンゲルは話しています。化学事業と取締役会を緊密に連動させるため、2011年4月1日付けで取締役を6名に増やします。4月からパトリック・ウォルハウザー(Patrik Wohlhauser)(46)がコンシューマー・ヘルス&ニュートリション部門担当、トーマス・ヘーベレ(Thomas Haeberle)(54)がリソースエフィシェンシー部門担当、ダハイ・ユ(Dahai Yu)(49)がスペシャリティマテリアル部門担当の取締役にそれぞれ就任します。エンゲルは「将来に向けた課題にしっかり対応できる、強力な経営チームができました」と述べています。

EBITDA(金利・税金・償却前利益)マージンは18.3%を計上しており、エボニックの中核である化学事業は、2010年現在このビジネスセクターのリーダーとされています。エンゲルは「今後もこのレベルに留まりたい」とコメントしています。このためグループは、主な戦略投資プロジェクトを開始しました。例えば、シンガポールの新しいメチオニン製造施設に5億ユーロを投資する計画が進んでいますが、同施設では2014年に飼料添加物の生産を開始する予定です。さらに、2014年までにアジアとヨーロッパの沈降シリカの生産能力を25%拡大します。また、エボニックはできればアジアにイソホロン化学品の新しい製造施設を建設し、2013年に稼働する予定です。エボニック グループはすでにこの3分野のグローバルな市場リーダーになっていますが、関連した成長市場において各分野をさらに強化することを目指しています。

グループの売上と収益が昨年を大きく上回る
2009年下半期に事業が大きく好転した後、主にアジアとヨーロッパにおける需要の伸びに後押しされて、一年を通じて好調を持続することができました。グループの売上は前年比26%増の133億ユーロに達しました。根強い需要、設備稼働率の上昇、マージンの改善により、EBITDAは47%増の23億6,500万ユーロとなりました。グループのEBITDAマージンは、15.3%から17.8%に増加しました。特に化学事業のEBITDAマージンは、前年の16.1%から18.3%に急増しました。EBITは89%増加して16億3,900万ユーロを計上しました。

2億3,600万ユーロの営業外損益の主な内訳は、再編コスト、減損、年金、環境保護でした。継続事業の所得税前収益は、1億8,900万ユーロから大幅に増加して9億7,500万ユーロとなりました。非継続事業の所得税前収益は、7,300万ユーロを計上しました。主な内訳は、エネルギー部門の事業収益およびエネルギー事業からの投資回収に関連した1回限りの経費です。一方、前年の数値である2億2,300万ユーロの内訳は、エネルギー部門の事業収益が大半を占めていました。エボニックの全体的な純利益は、3倍増の7億3,400万ユーロを計上しました(前年は2億4,000万ユーロ)。

財務プロフィールが大きく改善
エボニックの使用総資本利益率(ROCE)は、前年の7.7%から大幅に改善して15.0%となりました。これは税引前資本コストの9.5%を大きく上回っています。

極めて好調な業績のおかげで、エボニックの継続事業のキャッシュフローは1億8,200万ユーロ増加して15億7,100万ユーロに達しました。非継続事業のキャッシュフローを含めると、営業活動によるキャッシュフローは、前年とほぼ同等の高水準である20億7,500万ユーロになりました。設備投資は15%増の6億5,200万ユーロを計上しました。キャッシュフローは投資資金、2009年における3億2,000万ユーロの配当金支払、未払年金契約の一部に対する取り決め(Contractual Trust Arrangement - CTA)に使用され、合わせて純金融負債の圧縮にも充当されました。前年同期比(エネルギー部門を含む)では、純金融負債は34億ユーロから27億ユーロに縮小しました。2010年12月31日現在のエネルギー部門の純金融負債である10億ユーロを控除すると、エボニック グループの純金融負債はおよそ17億ユーロになります。

エボニックが初めて格付け機関の評価を受ける
2010年秋、Standard & Poor's(スタンダード・アンド・プアーズ)とMoody’s(ムーディーズ)の2つの格付け機関の評価を受けたことにより、エボニックの資本市場へのアクセスがさら拡大しました。現在の格付けは投資適格をわずかに下回るものであり、主にスペシャリティケミカル重視の姿勢が評価されて、2010年末のStandard & Poor'sの評価はポジティブな見通しを示すBBプラス、Moody’sの評価も同様のBa1でした。

スペシャリティケミカルに集中する戦略が進展
エボニックは2010年に、スペシャリティケミカルに軸足を置く戦略を体系的に進めました。「ライン・ルール地域公益公社の共同体という、有能で信頼できる相手先にエネルギー事業の過半数の株式が譲渡されました。遅くとも5年以内にエネルギー分野の全事業を、この事業体に売却するという確定契約を交わせたことは朗報です」とエンゲルはコメントしています。これにより、Evonik Steag社が持つエネルギー事業の成長ポテンシャルを十二分に発揮できるようになります。

一方、Evonik Immobilien社とTHS社の合併が順調に進捗しています。2011年初頭より、両社は同一の合併チームによって運営されています。「経済効率と借家人、従業員、地域に対する責任のバランスを図ることができる新しい組織のために、持続可能なビジネスモデルを追求しています」とエンゲルは強調しています。「スペシャリティケミカルに集中する戦略の一環として、中期的に新会社の株式売却を検討します。将来の所有者は、エボニックの不動産事業の持続的なビジネスモデルをサポートする長期的な投資ビジョンを持った企業でなければなりません。」

効率化プログラムが大きく前進
経済危機に対処するため、エボニックは2009年初めに「On Track」効率化プログラムを導入しました。競争力を持続的に高めるため、グループは2012年から年間5億ユーロの持続的なコスト削減を目指しています。この目標に向けて、主要なコスト項目をすべて分析し、構造およびプロセスを検討しました。2010年末までに、目標となる節減を達成するための具体策が講じられ、すでに3回の四半期にわたり節減目標(約4億ユーロ)が達成されました。

研究開発
エボニックは2010年に研究開発費を13%増加させ、3億3,800万ユーロを投下しました(前年は3億ユーロ)。うち約60%は、新製品と新技術プラットフォームの開発に費やされました。2010年10月、エボニックは2011年4月に稼働する予定の新しいプロジェクトハウスを、台湾に設立する準備を開始しました。このアドバンスト・プロジェクトハウス・ライト&エレクトロニクスは、光電子工学産業という革新サイクルの極めて速い市場に重点を置きます。この施設はグループのドイツ国外で初めてのプロジェクトハウスであり、高成長をとげるアジア地域のお客様に対応するための拠点が追加されることになります。プロジェクトハウスには戦略的研究が割り当てられ、2015年以降に年間6億ユーロの付加的な売上が得られる見通しです。

2010年の部門別業績
化学部門
記録的な収益を計上
化学部門の売上は、前年から29%大幅増の128億6,700万ユーロを計上しました(2009年は99億7,800万ユーロ)。増収を支えたのは主に売上高と価格でした。ほとんどのビジネスユニットでは、景気後退前の2008年上半期のレベルと同等かそれを上回るレベルにまで需要が回復しました。その結果、大半の製造施設がフル操業しています。コスト削減と効率化のための効果的な方策に加え、売上高の大幅増、高い設備稼働率、マージン上昇が重なり、EBITDAとEBITの両方が過去最高を記録しました。すべてのビジネスユニットの収益が景気後退前のレベルをはるかに上回りました。EBITDAは前年比47%増の23億5,700万ユーロに増加し、EBITは83%増加して17億200万ユーロに達しました。

高い収益性指数
化学部門のEBITDAマージンは、16.1%から18.3%に大幅に増加しましたが、この事業領域では格段に良好なレベルです。また収益が飛躍的に改善したおかげで、ROCEが9.9%から18.4%に大きく上昇しました。

中核事業に集中
エボニックは中核事業への集中化を体系的に進めており、戦略的観点から成長プロフィールに適合しない事業活動や、グループ内で成長ポテンシャルが限られている事業活動からの引上げを行っています。2010年第4四半期には、カーボンブラック事業の売却準備が始まりました。また、中期的にはカラランツ事業の売却を検討しています。最終的には、これらの事業の新しいビジネス機会を切り開くことができる、新たな所有者を見付けることを目標としています。

不動産部門
収益が改善
不動産部門の売上は、前年比2%増の4億200万ユーロを計上しました。EBITDAは前年比3%増の1億9,000万ユーロとなり、EBITDAマージンは6.5%から47.3%に増加しました。EBITは、主に財産管理の改善とポートフォリオ管理に起因する収益増に支えられて5%増加し、1億4,000万ユーロを計上しました。ROCEは7.7%に上昇しました(前年7.3%)。

非継続事業:エネルギー部門
収益が大幅増
エネルギー部門の売上は、前年比8%増の27億6,200万ユーロを計上しました。増収は大量販売の増加、強い米ドル為替レート、無煙炭価格の上昇に起因しています。EBITDAは前年比26%増の5億2,500万ユーロを計上しました。EBITDAマージンは16.3%から19.0%に増加、EBITは33%増加して4億3,500万ユーロに達しました。ROCEは収益増のおかげで9.7%から13.1%に大幅に上昇しました。

2010年第4四半期における事業
エボニック グループは、2010年第4四半期も非常に好調な業績を持続しました。売上は前年同期比22%増の33億9,000万ユーロを計上しました。化学部門の売上は、売上高の増加と販売価格の上昇に支えられて、23%増の32億7,400万ユーロに達しました。不動産部門の売上は4%増の1億2,200万ユーロでした。

2010年第4四半期のグループのEBITDAは前年同期の4億400万ユーロから18%増加して、4億7,800万ユーロとなりました。化学部門のEBITDAは11%増の4億8,300万ユーロでした(前年同期は4億3,500万ユーロ)。不動産部門のEBITDAは100万ユーロの微増となり、5,200万ユーロを計上しました。

化学事業の順調な業績傾向にも関わらず、エボニック グループの純利益は、前年同期の2,900万ユーロと比較して、今期はマイナス5,600万ユーロでした。2010年第4四半期の数字には、エネルギー事業の売却にともなう2億5,100万ユーロの一時的費用が含まれています。これは、売却関連の引当金を認識したことによります。

非継続事業
売上の増加と石炭価格の上昇に後押しされて、2010年第4四半期のエネルギー部門の売上は11%増の7億8,500万ユーロを計上しました。一方、EBITDAは11%減の1億3,600万ユーロとなりました(前年同期は1億5,300万ユーロ)。

2011年の見通し: 引き続き好調な業績を見込む
多くの国で山積する政府債務やアラブ諸国の政情不安によるリスクが存続することを考えると、2011年の経済発展には依然として不確定要素がありますが、全般的にみてエボニック製品に対する需要は成長地域を中心に拡大しつづける見込みです。マイナス要因としては、今後も続くと思われる原料コストの高騰が挙げられます。グループ全体の売上は微増が予想されており、事業収益(EBITDAとEBIT)は、過去最高となった2010年のレベルが持続する見通しです。

グループの成長戦略と関連投資により、今後数年間に資本支出が大幅に増加します。増分はキャッシュフローから十分に賄うことができます。 

続きはPDFファイルにてご覧ください。 

(このプレスリリースは2011年3月16日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

エボニック インダストリーズはドイツのクリエイティブな産業グループです。私たちのコアビジネスであるスペシャルティケミカルでは世界的リーダーとなっています。また発電事業や不動産部門も保有しています。私たちの業績は創造性・専門性・自己革新力・信頼性によって作り上げられています。

エボニック インダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2010年度は34,000人以上の社員を有し、総売上高は133億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は24億ユーロを計上しました。

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内藤 吾朗

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