Press release
Japan
September 4, 2014

エボニック、日本でのスペシャルティシリカの生産能力を拡大

• 投資規模は数百万ユーロに
• 日本は革新的で顧客仕様に合わせたスペシャルティシリカにとって魅力的な市場
• 世界的な生産能力拡大は順調に推移

 エボニック インダストリーズは、DSL. ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:金井 産)の兵庫県赤穂市にあるスペシャルティシリカ生産設備を拡大します。エボニックは、日本の塩野義製薬株式会社との合弁会社であるDSL. ジャパンの株式の51パーセントを保有しています。数百万ユーロの資金を投じてこの生産能力を拡大し、2015年に生産が開始される予定です。エボニックのSIPERNAT®ブランド(日本においてはCARPLEX®ブランド)で販売されているスペシャルティシリカは、バッテリー、シリコーンゴム、加工ゴム製品、コーティング剤といった製品の特性を向上させるために使用されます。特に高品質のシリカは食品、化粧品、製薬といった幅広い分野で使用され、例えば歯磨剤やビールのろ過助剤などに使用されています。

 「日本におけるこのような生産能力の拡大は、当社シリカ事業の特殊性を引き続き強化していくことになるでしょう。当社は、資源効率の向上に寄与する高度な無機化学品を開発し、提供する世界有数の化学会社であり、日本のような魅力的な成長市場には、資金を集中して投じていきます」。エボニック インダストリーズ取締役会メンバー兼最高執行責任者のパトリック・ウォルハウザーは、このように語っています。

 インオーガニックマテリアルズ・ビジネスユニットの責任者であるヨハネス・オーマーは「当社が重要視しているのは、密接な顧客関係と徹底的な技術協力です。エボニックは、高度な技術によって造られた製品を傑出した品質で顧客に提供しています」と話しています。食品、化粧品、製薬といった業界の顧客は、法規対応ということもあり製品の品質に関しては非常に高いレベルを求めます。「当社はこれらの市場分野にとりわけ製品を供給したいと考えており、平均を上回る市場成長を予測しています」と、オーマーは述べています。DSL. ジャパン社長の金井産は、「この生産能力拡大により、DSL. ジャパンは顧客の成長をサポートし将来的に安定した製品供給を確保する態勢が整うことになるでしょう」と語っています。

 シリカ生産能力の世界的拡大は、順調に推移しています。

 エボニックは世界中でシリカの生産能力を拡大していますが、2014年だけでも2010年と比べておよそ30パーセントの拡大が予測されます。今年は、米国のチェスターで、年産20,000トンの生産能力を有する湿式シリカのプラントが始動します。さらに、当グループは2016年に着工されるブラジルのシリカ生産プラント建設を承認したばかりです。南北アメリカ地域での生産能力拡大は、すでに完了したヨーロッパとアジアにおける拡大対応を追従するものです。実際に、2014年3月にはタイで、より規模の大きな生産設備が操業を開始しています。

 エボニックは、世界を代表するシリカの製造会社です。湿式シリカの他にも、当グループではフュームドシリカのAEROSIL®とシリカから造られたACEMATT®というブランド名の艶消し剤も生産しています。総合すると、湿式・フュームドの両シリカと艶消し剤を含めたエボニックの全世界年間生産能力は550,000トンに達しています。

 

エボニック インダストリーズについて
ドイツのクリエイティブな産業グループであるエボニックは、スペシャルティケミカルの世界的リーダーです。私たちの活動はヘルス・ニュートリション、エネルギー効率化、グローバリゼーションといった世界のメガトレンドに集中しており、企業の有益な成長と企業価値の増大は私たちが目指す戦略の大事な根幹となります。エボニックは革新的なプロセスと統合的な技術プラットフォームを強みとしています。

エボニック インダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2013年度は33,500人以上の社員を有し、総売上高は127億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は20億ユーロを計上しました。


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