Press release
Japan
January 25, 2013

ペトロナスとエボニック インダストリーズがRAPIDプロジェクトの覚書に署名

ペトロナスとエボニック インダストリーズは、ペトロナスがジョホール州プングラン地区で進めるRAPID(製油所・石油化学総合開発)プロジェクトにおいて、特殊化学製品の生産施設を共同開発する覚書(LOI)に署名しました。

覚書に基づき、2社は、RAPIDにおいて過酸化水素、C4コモノマー、オキソ製品の生産施設を共同で所有、開発、建設、および運営するためのパートナーシップ構築に向けて努力していきます。

工場の年間生産能力は、過酸化水素が250,000トン、イソノナノールが220,000トン、1-ブテンが110,000トンとなる予定です。過酸化水素は、エボニックがティッセンクルップ ウーデと共同開発した、環境にやさしいHPPOプロセスを用いてプロピレンオキサイドを生産するために使用されます。これらのプロジェクトは、2016年に稼働する予定です。

覚書は、1月16日、クアラルンプールで署名されました。ペトロナスは最高経営執行者であり石油精製の2次製品部門上級副総裁であるダトック・ワン・ズルキフリ・ワン・アリフィンが代表として立ち会い、エボニック側からは取締役であるダハイ・ユが代表して署名しました。

ダハイ・ユは次のように述べています。「当社はこれまでペトロナスのような強力で戦略的な提携先を探しており、このプロジェクトがアジア地域における成長戦略の新たな一歩となります」。このパートナーシップは、この地域における代表的な石油化学製品メーカーとしてのペトロナスの立場を強めることになると期待されます。エボニックは、過酸化水素およびC4誘導品の世界最大級の生産者の1つであり、ヨーロッパ、北米、南米、ニュージーランド、アジア、南アフリカ、およびインドネシアに生産拠点を持っています。

ダトック・ワン・ズルキフリは次のように述べています。「エボニックには、実証された技術、エンジニアリングに加え、営業サポートに裏付けられた素晴らしい実績と100年以上にわたる経験を擁しており、RAPIDプロジェクトにとって戦略上の重要なパートナーとなっています」。

オキソアルコールのINAは、ソフトPVCの生産に使用される可塑剤であるDINP (フタル酸ジイソノニル)の原料で、ケーブルおよび自動車用途に加え、フィルム、壁紙、そして床材に使われます。 

1-ブテンは、プラスチック/ポリエチレンの生産においてコモノマーとして使用されています。1-ブテンの最も重要な成長市場は、中国、東南アジア、中東、およびヨーロッパです。

過酸化水素は紙および繊維業界において、環境負荷を低減しながら酸化と消毒をおこなうための漂白剤として使用されています。


以上

(このプレスリリースは2013年1月23日にドイツで発表されたものの翻訳版です)


エボニック インダストリーズについて

ドイツのクリエイティブな産業グループであるエボニックは、スペシャルティケミカルの世界的リーダーです。私たちの活動はヘルス・ニュートリション、エネルギー効率化、グローバリゼーションといった世界のメガトレンドに集中しており、企業の有益な成長と企業価値の増大は私たちが目指す戦略の大事な根幹となります。エボニックは革新的なプロセスと統合的な技術プラットフォームを強みとしています。

エボニック インダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2011年度は33,000人以上の社員を有し、総売上高は145億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は28億ユーロを計上しました。


ペトロナスについて

ペトロナスは、マレーシア政府が100%保有する国営の石油ガス会社です。ペトロナスは、子会社および関連会社と合わせてフォーチュン・グローバル500にランクインしており、石油やガスのバリューチェーンの中で完全統合型の石油・ガス事業を展開しています。

ペトロナスは、ビジネス、環境、社会の慎重なバランスに配慮しつつ、石油・ガス資源の開発と付加価値の向上に取り組んでおり、事業拠点を置く国々の人々の幸福に貢献できるように努力しています。

詳しくは、当社のウェブサイト(www. petronas.com)をご覧ください。

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