Press release
Japan
May 18, 2010

2010年第1四半期(1月1日―3月31日)業績発表

好発進を受けて2010年の見通しを上方修正

  • 売上が18%増
  • EBITDA(金利・税金・償却前利益)は126%増、EBIT(金利税引前利益)は4倍を超える
  • 力強いキャッシュフローで、純負債がさらに減少
  • 効率改善プログラムの効果が表れる
  • 2010年はEBITDAとEBITが2009年を上回る見通し

エボニックインダストリーズ(ドイツ・エッセン)は5月11日に2010年第1四半期の業績発表を行い、エボニックインダストリーズ取締役会長のクラウス・エンゲルは「好調な数字が示す通り、好発進することができた」と述べています。エボニック グループは、主な業績指標がすべて大きく改善したことを報告しています。特に、収益が順調な増加を示しています。エンゲルは「景気が回復し始めており、自信も高まっている。ただし、経済情勢はまだ不確実だ」と指摘しています。

2010年第1四半期のエボニック グループの売上は、経済危機の打撃を受けた前年同期比18%増の37億6,900万ユーロとなりました。EBITDA(金利・税金・償却前利益)は、大量販売の大幅増を反映して126%増加し、7億4,400万ユーロを計上しました。EBITDAマージンは19.7%に増加し(前年同期は10.3%)、良好なレベルに達しています。EBIT(金利税引前利益)は、主に化学部門とエネルギー部門の快調な前進に押し上げられて4倍以上に増加し、5億5,400万ユーロとなりました。総体的にみて、グループ全体の純利益は2億9,000万ユーロとなり、前年同期のマイナス4,600万ユーロを大きく上回りました。

営業活動のキャッシュフローは20%増加し、5億3,000万ユーロとなりました。これは主に営業成績の大幅増によるものです。一方、景気の明らかな好転の結果として、純運転資本が増加しました。このキャッシュフローにより、1億1,700万ユーロの設備投資を行うことができ、純金融負債が31億9,200万ユーロに減少しました。負債額は2009年末から2億3,900万ユーロ減となりました。

3事業部門すべてが好調

化学部門は、2009年第4四半期に示した好調な傾向を持続しており、さらに勢いを増しています。アジアとヨーロッパを中心に需要が明らかに拡大しており、北米でも上向きの兆候が見られます。総体的にみると、経済危機の影響を大きく受けた昨年同期と比較して、大量販売が飛躍的に増加しました。売上は32%増の

29億8,900万ユーロを計上しました。主な要因は、大量販売の30ポイントの増加と販売価格の3ポイントの微増です。一方、為替の影響を受けて売上が1ポイント減少しました。EBITDAは140%増加して5億7,900万ユーロとなりました。EBITは、主に売上高の大幅増とそれに関連した設備稼働率の上昇に押し上げられて、5倍増の4億2,500万ユーロを計上しました。販売価格の上昇により、原料費の高騰が部分的に埋め合わされました。

エネルギー部門の売上は、石炭価格の下落を受けて、前年比15%減の6億8,900万ユーロとなりました。EBITDAは67%増の1億4,900万ユーロに、EBITは93%増の1億2,900万ユーロになりました。この背景には、単発的な減損に起因した2009年第1四半期の石炭取引の下落があります。

不動産分門の売上は、前年同期比とほぼ同じ8,200万ユーロでした。EBITDAは9%増加して4,300万ユーロを計上しました。一方、資産とポートフォリオ管理が順調であったため、EBITは48%増加して3,200万ユーロとなりました。

2010年の見通しを上方修正

経済情勢は上向きになっているものの、金融市場の状況などを考えると、今後の景気動向はまだ確実とはいえません。原料費の値上がりによって景気回復が弱まる可能性もあります。

しかし、好調な第1四半期を終えて、エボニックは今年初めの予想と比べて、2010年全体の見通しを上方修正しました。需要が大幅に増加したことを受け、エボニックグループは売上の伸び率が2ケタに達すると予想しています。総体的にみて、EBITDAとEBITがともに昨年を上回ることが予測されます。また2010年には、「On Track」効率化プログラムによる結果も得られることが見込まれています。このプログラムは2012年以降も年間約5億ユーロのコスト削減の持続を目標としています。2010年第1四半期に、目標値の80%に対する具体的な対策がすでに決定されました。エンゲルは「エボニックは順調に前進しているが、努力を怠ることなく、さらに行動を推し進めていきたい」と話しています。

エボニック インダストリーズについて

エボニックインダストリーズはドイツのクリエイティブな産業グループです。私たちのコアビジネスであるスペシャルティケミカルでは世界的リーダーとなっています。またエボニックは無煙炭や再生可能エネルギーによる発電事業のエキスパートであり、ドイツでは最も大きな個人向け民間不動産会社のひとつです。私たちの業績は創造性・専門性・自己革新力・信頼性によって作り上げられています。

エボニックインダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2009年度は39,000人の社員を有し、総売上高は131億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は20億ユーロを計上しました。

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