Press release
Japan
July 23, 2018

<2018年第2四半期業績速報>エボニック、2018年度通期見通しを上方修正

• 売上高は7パーセント増の39億ユーロ
• 調整後EBITDAは、16パーセント増の7億4200万ユーロ
• 2018年度見通しの上方修正により、調整後EBITDAは26億ユーロから26億5000万ユーロの範囲を見込む

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)の2018年第2四半期の調整後EBITDAは7億4200万ユーロとなり、前年度同期(前年度:6億4000万ユーロ)より増加しました。3つの化学事業部門すべてが好調な事業展開をしていることが要因です。いずれの部門も、調整後EBITDA、EBITDAマージンともに、前年度同期からの増加を達成しています。

第2四半期の売上高は、主に販売数量の増加や販売価格の上昇に支えられ、39億ユーロ(前年度:36億ユーロ)に増加しました。調整後純利益は3億5400万ユーロとなり、これは調整後1株あたりの利益0.76ユーロに相当します。調整後EBITDAマージンは、前年度同期1.5ポイント増の19.2パーセントに上昇しました。

調整後EBITDAおよび調整後1株あたりの利益は、現在の市場予測をはるかに上回っています(アナリストの共通見解では、調整後EBITDA6億9100万ユーロ、1株あたり0.70ユーロの利益)。そのためエボニックは速報値の開示が義務付けられ、エボニックグループとして最終実績を2018年8月2日に開示します。

取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「今後も一貫して当社の戦略を継続します。これは、事業展開により反映されてきています。エボニックの成長部門に引き続き根強い需要があることに加え、好調な四半期業績結果は、管理および販売における効率プログラムの効果が見え始めていることを示しています」とコメントしています。

本年度上半期に、エボニックは売上高75億ユーロと調整後EBITDA 14億ユーロを記録しました。対前年同期比で売上高は4パーセント増、調整後EBITDAは15パーセント増となっています。調整後EBITDAマージンは17.0パーセントから18.8パーセントに上昇しました。
またエボニックのフリーキャッシュフローも、順調に推移しています。前年度(2017上半期:マイナス1億3500万ユーロ)に対し、2018年度上半期のフリーキャッシュフローはプラスとなりました。

業績見通しの上方修正

本年度上半期の好業績により、エボニックは2018年度通期の業績見通しを上方修正し、調整後EBITDAは26億ユーロから26億5000万ユーロになると予測しています。修正前の調整後EBITDAは24億ユーロから26億ユーロの範囲を見込んでいました。

フリーキャッシュフローの見通しも高まっており、前年度と比べて大幅な伸びを見込んでいます。修正前は2017年度の水準より微増を予測していました。

事業部門別の業績

リソースエフィシエンシー:第2四半期もまた、非常に安定性かつ収益性の高い業績が続きました。売上高は8パーセント増の15億ユーロ(前年度:14億ユーロ)となり、調整後の1株あたりの利益は昨年度同期比より15パーセント増の3億6,600万ユーロとなりました。本事業部門の調整後EBITDAマージンは、1.4ポイント増の24.7パーセントとなりました。リソースエフィシエンシー部門は、全体として、高い設備稼働率に加え、シリカや高性能ポリマー(軽量デザイン向け製品を含む)、コーティングアディティブス部門が展開する水溶性かつ環境に優しい塗料およびコーティング剤に対する需要が引き続き高いことによる恩恵を受けた形となります。

ニュートリション&ケア:売上高は前年度より微増の12億ユーロ(前年度:12億ユーロ)でしたが、調整後利益は10パーセント増の2億2,200万ユーロ(前年度:2億100万ユーロ)となりました。また本事業部門の調整後EBITDAマージンは18.7パーセント(前年度同期:17.3パーセント)と、大幅な伸長を達成しました。これは一貫して利益率の高い製品に重点を置いたこと、原料費上昇分に対応できたこと、また特にアニマルニュートリションやベビーケア部門で厳しいコスト削減を行ったことなどにより達成することができました。アニマルニュートリションのアミノ酸事業では、当四半期を通して市場環境の安定性が維持されました。販売数量は好調な展開を見せ、前年度同期を上回る結果となりました。販売価格は、年度当初から顕著だった安定化傾向が引き続き見られました。パーソナルケア部門でも、ポートフォリオ改善に伴う著しい販売数量増加により、大幅な売上高の伸びが実現しました。ヘルスケア事業およびポリウレタンフォーム添加剤事業の業績は、引き続き好調に推移しました。

パフォーマンスマテリアルズ:第2四半期の売上高は、前年度より13パーセント増の10億ユーロを達成しました。これは、メタクリレート事業で高い販売価格が維持されたこと、パフォーマンスインターミディエイツ(中間体)の市場環境が改善されたことによるものです。調整後EBITDAは、1億9600万ユーロ(前年度:1億6800万ユーロ)に上昇しました。パフォーマンスマテリアルズ事業部門の調整後EBITDAマージンは、19.1パーセント(前年度:18.5パーセント)に上昇しました。

(このプレスリリースは2018年7月18日にドイツで発表されたものを翻訳しています)

 

エボニック インダストリーズについて

エボニックはスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。専門性の高いビジネス、顧客中心の革新的な技術力、信頼できるパフォーマンス志向の企業文化は、エボニックの企業戦略の根幹であり、収益性の高い成長と持続的な企業価値向上に貢献します。エボニックが優位性を誇るマーケットから企業利益の多くはもたらされています。100カ国以上で事業を展開し、2017年度は36,000人以上の従業員を有し、総売上高は144億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は23億6000万ユーロを計上しました。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。