ドイツ・ハナウに開設したエボニックの医療用脂質製造施設内の設備

Press release
Health Care
April 11, 2023

エボニック、医薬用の脂質製造施設をドイツ・ハナウに開設

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン、以下「エボニック」)は、先進的な医薬品ドラッグデリバリー用途の脂質を製造するGMP対応施設を開設しました。本施設は、ドイツ・ハナウにあるエボニックの拠点に新設され、臨床開発および小規模商業生産に必要な量の脂質をお客様に提供します。この開設は、エボニックの既存のラボおよび商業規模での生産能力を補完し、開発および商業化の各段階におけるパートナーのニーズに対応します。

  • 臨床開発および小規模商業向けの医薬用脂質を製造するGMP(適正製造基準)対応の新施設 
  • あらゆる種類のカスタマイズおよび専売権のある脂質を製造
  • RNA治療薬および核酸治療薬の統合ソリューション・プロバイダーとしてエボニックの地位を強化


ヘルスケア部責任者トーマス・リアマイアー(Thomas Riermeier)は、「新施設のタイムリーな開設に、私たちは大きな喜びを感じています。当社が高度なドラッグデリバリー向けシステムソリューションの統合ポートフォリオを拡大することで、お客様は、新しい核酸療法など今後の医薬品開発に取り組むことができます」と述べています。

当施設で製造可能な脂質の種類は、感染症対策、がん免疫療法、タンパク質代替療法など、幅広いRNA治療および遺伝子治療に貢献することが期待されます。粒子工学とクロマトグラフィーなどの精製能力を備えた新施設は、PEG化脂質、リン脂質、イオン化可能なカチオン性脂質など、あらゆる種類のカスタマイズされた脂質および、お客様が専売権を持つ脂質を製造し、お客様をサポートします。

ヘルスケア部ドラッグデリバリー&プロダクトユニットの責任者ポール・スペンサー(Paul Spencer)は、「エボニックの脂質製造施設の開設により、お客様はより大規模な生産に対応する、高品質でGMPに準拠した原料を入手できるようになります。これは、急速に進む開発領域で、当社のパートナーがスムーズな増産への移行を可能にします」とコメントしています。

今回の脂質製造施設の開設は、エボニックが進めているRNA・遺伝子治療用の脂質製造への一連の投資の中でも最新のプロジェクトです。昨年、米国政府と数億ドルの共同投資を行い、米国インディアナ州ティピカヌーの拠点に新しい脂質製造施設を建設することを発表しました。またドイツ・ハナウの拠点で、LNP(Lipid Nanoparticle脂質ナノ粒子)製造に重要な、植物由来のコレステロールPhytoChol®の製造能力も増強しています。さらにカナダ・バンクーバーの研究所では、30年以上にわたり、LNPやリポソームを含む脂質ベースの非経口薬製剤の前臨床開発および治験薬製造に取り組んでいます。

生細胞を構成する分子である脂質は、mRNAベースの医薬品を製造する上で非常に重要な役割を担っています。mRNAは、特定の脂質で構成されたLNPに封入されています。このLNPはmRNAを保護し、安全に細胞内に送り込み、そこでmRNAを放出させます。LNPは現在最も先進的なドラッグデリバリーシステムであり、その汎用性から新型コロナウイルスとの闘いにおいて世界中で利用されています。

製薬業界のパートナーとして、エボニックは数十年にわたり先進的なドラッグデリバリーの分野をけん引し続けています。複雑な非経口薬や経口薬の開発・製造のための包括的なサービスを提供し、世界中の製薬会社をサポートしています。これには、ポリマーや脂質等の医薬品添加剤、医薬品製剤の開発、臨床試験用医薬品、市販薬の製造等が含まれます。

エボニックのヘルスケア部は、ライフサイエンス事業を展開するニュートリション&ケア部門のひとつで、同部門は2030年までにシステムソリューションが売上に占める割合を、現在の20%から50%以上に引き上げる予定です。
システムソリューションとは、製品、技術、サービスを組み合わせ、お客様にエンドツーエンドの開発・製造サービスを提供するものです。

 

(本プレスリリースは、2023年3月 8日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2022年度は、185億ユーロの売上、24.9億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、34,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2022年度は、37.8億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,200人以上の社員が働いています。

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