Press release
Japan
August 25, 2014

エボニック、技術を結集しレーシングカーの超軽量化を実現

•エボニック素材で作られた新しい超軽量レーシングカー
•革新的な技術プラットフォーム
•少量生産メーカーRodingとのコラボレーション
•実績ある軽量設計技術を持つ2つのパートナー 


ダルムシュタット(ドイツ)- エボニック インダストリーズは、バイエルンの超少量生産メーカーRodingと協力して超軽量スポーツカーを設計しました。この高性能車は、今年のDMVツーリングカー選手権(DMV TCC)に参加予定であり、6月半ばにホッケンハイムリンク・レーストラックで行われたレーシングイベントで初披露されました。この新車は、Roding Automobile GmbHのスポーツカーの巨匠により作られたRoadsterがベースとなっており、同社の拠点は社名の名前の由来となったドイツのバイエルン自由州のローディング市にあります。

 エボニックは、レース専用オイル添加剤、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用のVESTAMIN®樹脂、軽量構造素材のROHACELL®を含め、自動車業界向けの革新的な製品で車両を装備し、Rodingは、それをレーシングカーへ仕立てました。

 この車の運転を担うフランクフルトのBremotionのレーシング専門家も最後の仕上げを施しました。エボニックで自動車産業チーム(AIT)を率いるEckart Rubanは、プロジェクト活動の背景に関して次のように述べています。「このレーシングプロジェクトにより、エボニックのスペシャルティケミカルを用いた独創的なコンポーネントの生産に対する知識経験が深まるとともに、自動車業界におけるパートナーに対して当社の製品をいかに実用できるかを示しています」。エボニックは、AITの活動を通して自動車業界へ包括的なアプローチを行っています。
 エボニックは、技術プラットフォームの1つとして自動車を使用しており、このプロセスの最初のステップは、軽量構造、燃費、および排出量削減に関する専門知識を活かしたソリューションで車を装備することでした。例えば、この高性能車ではPLEXIGLAS®(アクリル樹脂)ウインドウが使用されており、従来のウインドウ素材より約50%の軽量化を実現しました。

 今年AITとそのパートナーはRoding Roadsterをレーシングカーとして初めて採用しました。新しいレーシングカーは、360 hp V6ターボチャージャーが装備され、軽量のCFRPシャシーが使用されており、重量は約1,050キロです。Rubanは、「この超軽量スポーツカーはレース車として理想的な仕上がり」と確信を持って述べています。他のエボニック素材もシーズン中に使用され、過酷なレース環境でテストされる予定です。エボニックは、これらテストにより製品の性能と寿命に関する新たな知見を期待しています。
 
 エボニックの自動車産業チームは、自動車業界および他のプロジェクトパートナーとの協力により、未来のモビリティーに関するアイディアを常に創出し続けています。当社のさまざまな事業部門の専門家により、軽量構造、燃費、照明および表面技術などの開発分野において革新的な自動車素材を開発し成果をあげています。 

 Rodingは、2008年に設立された技術専門企業および少量生産メーカーであり、軽量構造、複合材、および全体的な車両の設計分野において幅広い専門知識を有しています。



(このプレスリリースは2014年6月18日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

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