Press release
Japan
November 15, 2013

エボニック、化粧品・ハウスホールド市場向け原料の上海拠点が稼動

• エボニックは特殊界面活性剤市場での優位性をさらに拡大
• 生産能力は年間約80,000トン
• 顧客の要求に柔軟に対応する現地生産 

エボニック インダストリーズは、特殊界面活性剤の新しい生産拠点を中国、上海の上海化学工業区(SCIP)に開設しました。「この投資によって、当社のアジアでのビジネスは持続可能な形で拡張しています。上海の新工場は中国市場での当社の基盤をさらに固めるうえで重要な役割を果たすだけでなく、アジア全体の成長市場に対する当社戦略の重要な要素でもあります」。エボニック インダストリーズAGのクラウス・エンゲル会長は、オープニングセレモニーでこのように述べました。

この新拠点は、年間約80,000トンの生産能力を誇ります。投資額は数千万ユーロ強規模に及びます。生産においては多様な技術が駆使され、これによってエボニックは幅広い現地生産品の提供が可能になります。例として挙げられるのがパーソナルケアおよび衛生用品、家庭用洗剤、工業用途向けの再生可能資源を原料とした特殊界面活性剤です。生産は、両性界面活性剤やアミドアミン、エステル、アルコキシレート、カチオン界面活性剤といった主要製品群を中心とします。新拠点の立ち上げによって約80名の雇用が創出されました。エボニックは既にインドネシアのブカシに同様の工場を操業しており、主に東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドのパーソナルケアおよびハウスホールドケア産業のメーカーへ製品を供給しています。 

アジアのランドリーケア製品市場は、より快適で便利な生活を求める消費者により牽引されています。アジア最大である中国の化粧品市場は2桁成長を見せており、継続して同程度の成長が見込まれます。中国の化粧品原料市場もそれに伴い拡大を続けています。この成長は消費行動が変化し、高品質・高機能への意識が高まっている豊かな中産階級層によるものです。さらに消費者は幸福感や持続可能性といったトレンドを重視する傾向が増しており、これもポジティブな市場発展に寄与しています。

「高品質消費財および工業用途の原料、添加剤、システムソリューションの生産者として当社は、顧客志向のアプローチを主としており、イノベーションと持続可能性に重点を置いています」とコンシューマースペシャリティ ビジネスユニット責任者、クロース・レティグ博士は述べました。「当社の上海に新設した生産拠点とR&Dセンターによって、アジアの需要に迅速に対応し、トレンドを早期に見極め、安定した品質の製品を世界中に供給できるのです」。

また、エボニックの新生産拠点は環境技術、品質、信頼性の面でも新たなスタンダードとなります。これには、高度の排出制御や2段階水処理システム、その他最新技術が含まれます。新生産拠点はSCIPにあるエボニックのマルチユーザーサイト(MUSC)内に建設され、長江デルタ経済圏という利便性に優れた地域に位置しています。 

(このプレスリリースは2013年10月29日にドイツで発表されたものの翻訳版です)

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