エボニックが日本で新しいモノシラン製造施設を稼働
エボニック インダストリーズ(ドイツ・エッセン)とパートナーの大陽日酸株式会社(TNSC)は本日四日市市で、モノシランとアエロジル(AEROSIL®)の統合製造施設を正式に稼働します。
エボニック モノシラン ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:ウルリッヒ・ジーラー)の四日市工場は本日6月3日、正式に開所します。これにより、拡大する太陽電池とエレクトロニクス市場に対応した未来志向型プロジェクトが実現します。プロジェクトの総額は約1億5,000万ユーロであり、2010年におけるグループ最大のプロジェクトです。またエボニックは、TNSCとモノシランを供給する長期契約を締結しています。
モノシランは、薄膜型太陽電池、フラットスクリーンディスプレイ、また半導体の生産に使用されています。アエロジルは、プラスチック、カラランツ、コーティング等における用途があります。
エボニック インダストリーズの取締役会長であるクラウス・エンゲルは、「日本での多額の投資により、エボニックは未来志向の太陽エネルギー市場におけるポジションと、技術分野におけるポジション双方を大幅に向上することができます。また同時にエボニックは、資源の効率化というグローバルなメガトレンドに大きく貢献することができます」と述べています。またエンゲルは、3月に日本を襲った東日本大震災と福島第1原子力発電所の深刻な被害に衝撃を受けており、「本日この大変な時期に、エボニックの従業員、パートナー、お客様が力を合わせて新しい製造施設の稼働を開始し、新たなメッセージを発信できるのは、極めて有意義なことです」と力説しました。
一方、エボニックのインオーガニックマテリアルズ ビジネスユニットの責任者であるトーマス・ハーマンは、「四日市で生産されるモノシランにより、エボニックはアジアを中心とした市場で高成長を遂げている、薄膜型太陽電池、フラットスクリーンディスプレイ、半導体といったアプリケーションへの対応が可能になります」と述べています。エボニックのパートナーであるTNSCは、シランなどの産業ガスと特殊ガスの世界有数の供給企業であり、長年にわたりアジアのエレクトロニクス産業の大手顧客にガスを供給しています。
新施設でモノシラン製造に使用されるプロセスはエボニックが開発した技術によるものであり、ドイツ・ラインフェルデンの生産施設は、すでにこの技術を使用して操業しています。四日市の新工場は、エレクトロニクス・グレードのモノシランをアジア市場に供給します。エボニックはクロロシランとモノシランの世界最大規模のメーカーであり、ソーラーエネルギーとエレクトロニクス産業向けに主要コンポーネントを生産しています。
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