エボニック、タイヤ用シリカの現地調達化に向けて生産能力拡大
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、転がり抵抗が低いタイヤ製造に使う革新的なシリカへのタイヤ業界の需要の高まりに応え、順調にタイヤ用シリカの生産能力拡大プランを推し進めています。これにより、スペシャルティ製品への地域のニーズに対し、迅速かつ確実に対応することも可能になります。
- トルコ、アダパザルにおける生産能力拡大が予定通り進行
- エボニックは各地域での能力拡大によりタイヤ業界の強力なパートナーとしての役割を担う
- 革新的なシリカへの高い需要に対応
「私たちの戦略的生産能力拡大は、地域の顧客の要求に応えたもので、タイヤ用シリカおよびスペシャルティ・シリカ製品の、供給の確保と現地調達の状況を改善させます。」と、エボニックのシリカビジネスラインを率いるアンドレアス・フィッシャー(Dr. Andreas Fischer)はコメントしています。タイヤ・アンド・ラバー・マテリアルズ部門の(Tire and Rubber Materials)のマーケティング責任者、ハーク=オルフ・アズバール(Hark-Oluf Asbahr)も、ULTRASIL® 9100 GRやULTRASIL® 5000 GRなどのスペシャルティ・シリカへの需要が拡大している現状に対し、「お客様のために、輸送ルートを短縮、製品を入手しやすく、また供給の安定を確保するべく、各設備で生産する製品群を適応させています。」と述べています。
2016年7月に開設されたブラジル、アメリカーナの新工場は、地域の高い需要のおかげで、すでにフル稼働しています。2018年8月に開設された米国チャールストン工場もすでに商業生産を開始しています。「アメリカの『タイヤベルト』での新規のシリカ生産は、地域のお客様に大変好評です」とフィッシャーはコメントしています。
エボニックは、米国チェスターに加え、ブラジル、アメリカーナと米国チャールストンの新工場でSUV向け省エネタイヤ用の革新的なシリカ、ULTRASIL® 7800 GRを製造しています。昨年新発売されたこの画期的な製品には非常に高い需要があります。
トルコ、アダパザル工場での生産拡大で主に南東ヨーロッパと中近東の顧客への供給に対応します。生産能力を4万トン増大するよう設計されているこの建設プロジェクトはスケジュール通り進行しており、2019年末に完成予定です。
今後、エボニックは、シリカや、タイヤ業界へ個々のニーズにあった製品やソリューションを提供する、世界的リーダーとしての立ち位置をさらに固めていくでしょう。
なお、エボニックはドイツ・ハノーバーで行われる「タイヤテクノロジー・エキスポ2019」(3月5~7日開催)に出展します(19ホール、C240番ブース)。
エボニックは、シリカの世界的なリーディングカンパニーの一つです。フュームドシリカAEROSIL®や湿式シリカULTRASIL®、SIPERNAT®、ZEODENT®およびSPHERILEX®の他に、ACEMATT®のブランド名でシリカ系艶消し剤やAEROXIDE®のブランド名でその他のフュームド金属酸化物を製造しています。全体として、エボニックの全シリカ製品の生産能力は、世界規模でおおよそ100万トン/年にのぼります。
(このプレスリリースは2019年2月21日にドイツで発表されたものを翻訳しています)
エボニック インダストリーズについて
エボニックはスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。専門性の高いビジネス、顧客中心の革新的な技術力、信頼できるパフォーマンス志向の企業文化は、エボニックの企業戦略の根幹であり、収益性の高い成長と持続的な企業価値向上に貢献します。エボニックが優位性を誇るマーケットから企業利益の多くはもたらされています。100カ国以上で事業を展開し、2017年度は36,000人以上の従業員を有し、総売上高は144億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は23億6000万ユーロを計上しました。
リソースエフィシエンシーについて
リソースエフィシエンシー事業は、リソースエフィシエンシーGmbHにより運営されており、エネルギー効率に優れると共に、環境に優しい高性能材料を自動車、塗料コーティング、接着剤、建設その他の産業に提供しています。この事業部門会社は、約10,000人の社員を有し2017年には54億ユーロの売上高でした。
免責事項
このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。