Press release
Corporate Press
March 7, 2019

2018年度業績発表

エボニック、戦略が奏功しさらに堅調な成長を達成

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、2018年度もさらに堅調な成長を遂げました。調整後EBITDAは前年比10%増の26億ユーロに増加し、化学事業の3セグメントすべてが増益に貢献しました。下期に外部環境の悪化が見られたものの、2018年度上期に上方修正した利益予測を達成することができました。

  • 調整後EBITDA 26億ユーロの目標を達成
  • 売上高は4%増の150億ユーロを計上
  • 2019年度の見通し:調整後EBITDAは小幅な減少または安定した状態を維持、フリーキャッシュフローは大幅増

売上高は4%増の150億ユーロとなりました。 調整後EBITDAマージンは対前年比約1ポイントアップの17.3%に上昇し、エボニックは18%から20%の幅でマージンを達成するという中期目標に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。


エボニックインダストリーズ取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「外部から多大な影響があったにもかかわらず、2018年度の予測の基準を達成することができました。一貫して当社の戦略を実施したことで、世界経済の後退と異常気象の時代においても、エボニックはより強力になれることが証明されました」とコメントしています。

5月28日開催予定の年次株主総会で、取締役会と監査役会は1株あたり1.15ユーロの配当を提案する予定です。2018年度末の株価終値に基づき5.3%の配当利回りが得られ、エボニックは一流の化学企業としての地位を証明します。

2018年度の調整後純利益は29%増の12億9,000万ユーロで、過去最高を記録しました。さらにエボニックは、6億7,200万ユーロのフリーキャッシュフローを生み出しました。

「2018年度はフリーキャッシュフローの大幅増を約束し、それを達成することができました。引き続き今年度も、フリーキャッシュフローの着実な改善に取り組みます」と、CFOウテ・ウルフ(Ute Wolf)はコメントしています。

2017年秋に発表した通り、エボニックは2020年末までに年間2億ユーロを永久的に減らすために一般管理費および販売プロセスの最適化に取り組んでいます。5,000万ユーロの削減はすでに2018年度の収益に反映されています。さらに残りの1億5,000万ユーロ を達成する施策の策定を、昨年一年間で行いました。

エボニックは、新たにサステナビリティ戦略2020+を策定し、2008年を基準年として2025年までに温室効果ガス排出量を50%削減するという自社目標を設定しました。重要な投資を決定する際は、CO2のインターナル・プライシングを考慮します。同時に、エボニックは特に持続可能な利益をもたらす製品やソリューションのシェアを増やす活動を広げています。既に、当社の売上の半分は、そうしたたゆまない努力から生まれており、顧客の資源効率が向上していることを示しています。


政治的な不確実性と経済成長の鈍化にもかかわらず、エボニックは2019年度の調整後EBITDAが2018年度と同レベルか、わずかに下回る程度の水準になると予測しています。

クルマン(Kullmann)は、「エボニックは積極的にポートフォリオを改善しコスト意識を高めることにより、変革を継続するためのより良い環境が整えられています。チャレンジングな年になるとは思いますが、私たちは課題を解決する準備ができており、スペシャルティケミカルのトップ企業としての地位を築くための取り組みを今後も続けていきます」と語っています。


各事業部門の業績


リソースエフィシエンシー:2018年度の売上高は、6%増の57億1,000万ユーロとなりました。その主な要因は、原材料費の高騰が続いたこと、および2017年9月に買収したJ.M. フーバーのシリカ事業の吸収などによる販売価格の上昇が挙げられます。さらに自動車および3Dプリンティング業界のコーティング添加剤およびポリアミド12に対する需要が、リソースエフィシエンシー部門の売上を押し上げました。同事業部門の 調整後EBITDA は、10%増の12億9,000万ユーロとなりました。

ニュートリション&ケア:年間売上高は、世界的な需要の増加により販売数量および販売価格が上昇したため、3%増の46億5,000万ユーロとなりました。 ヘルスケア事業においては、スマートドラッグデリバリーシステム(DDS)に使用されるポリマーが、パーソナルケア製品の原料に使用されるのと同様に、ヘルスケア事業において大きな成功を収めました。飼料添加物用の必須アミノ酸の価格は前年を下回りましたが、販売数量が増加したため、売上高は安定的に推移しました。当事業部門の調整後EBITDAは8%増の8億1,000万ユーロでした。


パフォーマンスマテリアルズ:売上高は、主に販売価格の大幅な上昇により、6%増の39億8,000万ユーロとなりました。メタクリレート事業は、特に塗料や自動車産業における好調な需要と、市場での供給の逼迫により、非常に好調に推移しました。下期はライン川の低水位により、原材料や商品の輸送が制限され、物流コストが上昇しました。 当事業部門の調整後EBITDAは、2%増の6億7,000万ユーロを計上しました。

(このプレスリリースは201935日にドイツで発表されたものを翻訳しています)

エボニック インダストリーズについて

エボニックはスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。専門性の高いビジネス、顧客中心の革新的な技術力、信頼できるパフォーマンス志向の企業文化は、エボニックの企業戦略の根幹であり、収益性の高い成長と持続的な企業価値向上に貢献します。エボニックが優位性を誇るマーケットから企業利益の多くはもたらされています。100カ国以上で事業を展開し、2018年度は36,000人以上の従業員を有し、総売上高は150億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は26億ユーロを計上しました。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。