エボニック、製薬・医療用途対応の生体吸収性ポリマー製造施設を米・バーミンガムで増強
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、世界的に高まる非経口薬や医療用インプラント向けのRESOMER®生体吸収性ポリマーの需要に応えるため、アメリカ・バーミンガム(アラバマ州)で新たな製造棟の稼働を始めました。この施設拡張により、製剤添加剤の受託製造(CMO)サービスの提供を拡充します。
2,800平方メートルの新施設は、複数のクリーンルーム、多数の重合槽、特殊な精製および微粒化システムなどを備えています。バーミンガムの隣接するもうひとつの施設と共に、生体吸収性ポリマーの統合的サービスをアメリカからも提供します。初期のフィージビリティ試験から商業生産まで、RESOMER®のスタンダード品からカスタマイズ品のプロジェクトをサポートできるようになります。
隣接する開発製造受託(CDMO)施設は、アメリカ食品医薬品局(FDA)とEU保健当局の査察も受けており、非経口薬のさまざまな製剤開発やGMP*対応の製造、医療用インプラントの用途開発やスケールアップのサービスを提供しています。
また、ドイツ・ダルムシュタットにある生体吸収性ポリマーを扱う主要施設と設備や製造プロセスにおいてスムーズな連携をとり、お客様にさまざまなデュアル・ソーシングのサービスを提供できます。
エボニックのグローバルバイオマテリアル部門の責任者アンドレアス・カラウ(Andreas Karau)は、「最新の設備を備えたこの施設から、医療機器および製薬会社のお客様が求める、臨床または商業規模生産に対応したRESOMER®生体吸収性ポリマーのスタンダード品やカスタマイズ品を提供します。さらに、お客様が専売権を持つ生体吸収性ポリマーや製剤添加剤のスケールアップや商業供給にあたって広範囲にわたるCMOサービスでサポートします」とコメントしています。
エボニック バーミンガム ラボラトリーズのサイトマネージャーであるジョン・ダリー(John Daly)は、「今やバーミンガムは、生体吸収性ポリマーのデザイン、開発、供給の世界的拠点となっています。どんなに厳しい製品スペックや生産量の要求にも応えられる技術的専門性、オペレーションの柔軟性、規制準拠の実績をもって、最高レベルの質と供給保証をお届けします」と、述べています。
ヘルスケア事業部は、エボニックのニュートリション&ケア部門の一部として世界中の1,000社以上の医薬品、機能性食品および医療機器関連企業のお客様にサービスを提供しています。生体吸収性ポリマーRESOMER®や表面改質技術Endexo®とその応用技術サービスはヘルスケア事業の中心的役割を担い、エボニックの高収益でバランスの取れた成長を推し進めています。
(本プレスリリースは、2020年5月13日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。
ニュートリション&ケア部門について
ニュートリション&ケアは、エボニックニュートリション&ケアGmbHが主導しており、日常生活に欠かせない日用品、畜産動物の栄養、ヘルスケアに関する製品を提供しています。このセグメントは約8,200名の従業員を有し、2019年度は約46億ユーロの売上を計上しました。
アジア・パシフィック・リージョンについて
エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2019年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。
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