エボニック、ユニリーバの「クリーン・フューチャー」戦略へ多大な貢献
エボニック インダストリーズ（本社：ドイツ、エッセン）は、2030年までにすべての洗剤ブランドで化石燃料の使用を廃止するというユニリーバの目標達成に貢献します。
「クリーン・フューチャー」は、ユニリーバのホームケアビジネスが考案した画期的なイノベーションプログラムで、世界で最も有名な洗剤や洗濯用製品の開発、製造、商品包装を根本から変えることを目指しています。このクリーン・フューチャーは、循環型経済の原理を、商業規模でグローバルブランドのパッケージと製品の処方の両方に取り入れ、二酸化炭素排出量の排除、あるいは削減を目指すという点でユニークなプログラムです。
エボニック ケアソリューションズ部の責任者であるヤン・デルベ（Yann d’Herve）は、「エボニックはユニリーバと同様、高度なバイオマテリアルや発酵などの製造プロセスを活用し、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成に貢献したいと強く願っています。持続可能性に関する当社と共通の目標を持つユニリーバのようなパートナーに、長期的な投資や協力ができることを誇りに思います」と述べています。
ユニリーバは、エボニックとの提携を「クリーン・フューチャー」戦略の重要な柱として位置づけるとしています。昨年12月に発表した提携のもと、エボニックは、ユニリーバの様々な家庭用洗剤に使用するラムノリピッドという革新的なグリーンバイオサーファクタントの商品化を進めています。エボニックのラムノリピッドは、発酵の過程を経て持続的な製造が行われており、100％生分解性でありながら、家庭用洗剤の優れた泡形成特性と洗浄効果を実現します。天然由来であるバイオサーファクタントの工業規模での生産能力は、エボニックの戦略的イノベーションユニットであるクレアビス（Creavis）とニュートリション&ケア部門が協力して実施した長期的な研究開発プロジェクトを通して達成できました。
ケアソシューションズ部R&Dバイスプレジデントであるハンス・ヘニング・ウェンク（Dr. Hans Henning Wenk）は、「当社は今後もバイオテクノロジー由来の原材料のポートフォリオを拡張し、消費者とお客様に、すばらしい、持続可能なソリューションを提供する代表的企業としての地位を強化していきます」と述べています。
ニュートリション&ケア部門は、エボニックの3つの成長部門の一つで、卓越したバイオテクノロジー研究拠点の中核をなしています。同部門の革新力は、明確に持続可能性を重点に据えることから生まれ、それがポートフォリオの新たな展開への原動力にもなっています。
さらに、同部門は、発酵技術を、家庭用洗剤や化粧品に使用する原材料だけでなく、持続可能なアニマルニュートリション、医療機器、先進的な機能性食品、医薬品などの急成長市場でも活用しています。エボニックは、グリーンなバイオサーファクタントやその他の先端的なバイオマテリアル開発領域におけるバイオテクノロジーのリーダーであるだけでなく、微生物発酵による製品の生産においても世界を代表する受託製造企業です。
（本プレスリリースは、2020年9月3日にドイツで発表されたものを翻訳しています。）
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益（調整後EBITDA）を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。
アジア・パシフィック・リージョンについて
エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2019年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。
ニュートリション＆ケア部門について
ニュートリション＆ケア部門の事業の焦点は、健康と生活の質にあります。 医薬品有効成分、医療用機器、ヒトと動物向けの栄養、パーソナルケア、化粧品、家庭用洗浄剤などの差別化されたソリューションを開発しています。 これらの弾力性のある最終市場で、2019年度は29.2億ユーロの売上を計上し、約5,300人の社員が働いています。当部門は、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。
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