Press release
Corporate Press
November 9, 2020

エボニック、ポロセル社の買収を成功裏に完了

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、2020年11月3日、ポロセル・グループ(本社:米国テキサス州、ヒューストン)の買収を予定通り2億1,000万ドルで完了しました。

  • エボニックは、脱硫触媒や吸着剤の分野などにも参入し、触媒事業の
    ポートフォリオを拡大
  • 本買収によりエボニックの触媒ビジネスの成長を加速
  • 当面はポロセル社の販売ルートを活用

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、2020年11月3日、ポロセル・グループ(本社:米国テキサス州、ヒューストン)の買収を予定通り
2億1,000万ドルで完了しました。今後、新事業の収益は、エボニックの売上や利益として換算されます。ポロセル社の生産拠点と従業員約300名は、エボニックのスマートマテリアルズ部門に統合され、ポロセル社がグローバルに展開する脱硫触媒の再生、硫黄回収触媒やアルミナベースの精製吸着剤の分野における活動がエボニックの触媒事業に加わります。

過去数ヶ月にわたって集中的に検討された触媒事業への統合プロジェクトは、速やかに実行されます。そして、ポロセル社の従来からのお客様は、今まで通り高品質な製品とサービスを、既存の販売ルートから利用することができます。
スマートマテリアルズ部門責任者クラウス・レティヒ(Claus Rettig)は、「触媒事業は、エボニックのスマートマテリアルズ部門の成長を牽引し、サステナビリティを推進する重要な要素です。ターゲットを絞ったこの買収で最新技術や製品ポートフォリオが拡大され、そして、お客様はプロセスや製品を効率化し、資源の節減が可能となります。ポロセル社が持つグローバルなポジションと生産能力は、エボニックの触媒事業の世界的なプレゼンスをさらに強化するでしょう。」とコメントしています。

エボニックの触媒部責任者、サンジ―ヴ・タネージャ(Sanjeev Taneja)は、「高効率な脱硫触媒の再生技術を得ることで、拡大している低硫黄燃料市場への参画が可能となります。触媒再生はCO2排出量を削減し、サステナビリティや循環型経済への移行に貢献し、カーボンフットプリントの削減を可能にします。ポロセル社の買収は、触媒部にとって成長の展望が広がる、大きな節目と言えるでしょう。」とコメントしています。

ポロセル社の2019年の売上高は約1億ドル、EBITDAは約2,300万米ドルでした。約23%のEBITDAマージンはエボニックの目標範囲である18~20%を上回っています。

(本プレスリリースは、2020年11月4日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。
革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2019年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

スマートマテリアルズ部門について

スマートマテリアルズ部門は、省資源ソリューションを実現し、従来のものに代わる革新的なマテリアルに関するビジネスで構成されます。環境、エネルギー効率、都市化、モビリティ、健康など、私たちが直面する課題にソリューションを提供します。2019年度は、34億ユーロの売上を計上し、約7,500人の社員が働いています。当部門は、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。