Press release
Health Care
March 24, 2021

エボニック、 米キャッサバ・サイエンシズとアルツハイマー病治療で提携

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、神経科学に特化した臨床試験バイオ医薬品企業キャッサバ・サイエンシズ社(Cassava Sciences, Inc. 本社:米国、テキサス州)と供給契約を締結しました。アルツハイマー病治療薬候補であるシムフィラム(simufilam)、クリニカルグレード*の最終製品をキャッサバ・サイエンシズ社に提供します。

  • アルツハイマー病治療薬候補のシムフィラムを商業規模で供給
  • 後期臨床向けは、米ティペカヌー工場で製造
  • エボニックは、大規模な受託製造機関(CMO)として評価

ヘルスケア部責任者 トーマス・リアマイアー(Thomas Riermeier)は、「キャッサバ社と協力しアルツハイマー病との闘いに貢献できることを嬉しく思います。当社は、世界中でアルツハイマーを患う何百万人もの患者様のQOLを維持し、さらに最先端の治療可能な選択肢を模索するキャッサバ社の目標達成に向け支援することに尽力します」と述べています。

世界トップクラスの医薬品原薬および中間体のCMOであるヘルスケア部は、ライフサイエンスに特化したニュートリション&ケア部門のひとつで、エボニックにとって重要な成長の柱となっています。キャッサバ・サイエンシズ社との契約は、医薬品原薬(API)の開発と生産に貢献してきた長い歴史において、最新の画期的な出来事となります。

キャッサバ・サイエンシズ社のレミ・バルビエ(Remi Barbier)社長兼CEOは、「長年にわたり医薬品のサプライチェーンのサポートで成功を収め信頼ある実績を築いてきたエボニックと提携し、順調に成果を出していることに満足しています」と述べています。

キャッサバのシムフィラムの生産は、エボニックの米インディアナ州ティペカヌー(Tippecanoe)工場で行われます。

ヘルスケア部受託合成事業の責任者アンドレアス・モイト(Andreas Meudt)は、「エボニックは非常に柔軟で機敏なアプローチを採用しているため、バイオテクノロジー企業や製薬企業に対し、オーダーメイドのソリューションを提供することができます。当社のグローバルネットワークには、プロセス実行可能性試験や臨床試験向け少量生産から、大規模製造が必要なクリニカルグレードの最終製品まで、医薬品生産のあらゆる段階で必要とされる高度な専門性を備えた欧米の施設があります」とコメントしています。

エボニックは医薬品受託開発製造企業(CDMO)として、受託原薬の製造、機能性添加剤の選定と供給、注射または経口処方の開発、最終医薬品の生産を行っています。この統合されたサービスのポートフォリオに加え、エボニックの信頼性と持続可能性への取り組みも多くの顧客にとって魅力的な特徴となっています。

大規模または複雑なプロジェクトの特殊な技術に対応するため、連続プロセス、発酵、PEGおよびmPEG、触媒、バイオ触媒、低温反応、およびポリマーAPIなど、幅広いポートフォリオの先端技術を組み合わせることで複数の反応行程が必要なAPIの合成をサポートすることが可能となっています。

追加情報

1)アルツハイマー病

世界で約5,000万人が認知症を患っており、そのうちアルツハイマー病が6割から7割を占めていると考えられています。認知症は、高齢者の障害や依存症の主な原因の一つです。

2)シムフィラム

キャッサバ社のシムフィラム(旧称:PTI-125)は、完全に新しいアプローチに基づくアルツハイマー病治験薬です。シムフィラムは、脳内の足場タンパク質であるフィラミンA(FLNA)の変質した形状と機能を正常に回復させる独自の低分子(経口)医薬品です。キャッサバ社では、アルツハイマー型認知症の治療薬候補としてシムフィラムの臨床試験を実施しており、有望な結果が得られています。

当社のホームページもご覧ください
https://healthcare.evonik.com/en/pharmaceuticals/api-contract-manufacturing


(本プレスリリースは、2021年3月9日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

キャッサバ・サイエンシズについて(Cassava Sciences, Inc.)

米テキサス州オースティンを拠点とするキャッサバ・サイエンシズのミッションは、慢性的な神経系障害のイノベーションを発見し、治療薬を開発することです。過去10年間、キャッサバ・サイエンシズは最先端の技術と神経生物学の新しい洞察を組み合わせ、アルツハイマー病の新しいソリューションを開発しています。
詳しい情報はこちらから:https://www.CassavaSciences.com.

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2020年度は、122億ユーロの売上、19.1億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2020年度は、28.4億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

ニュートリション&ケア部門について

ニュートリション&ケア部門の事業の焦点は、健康とQOL向上にあります。 医薬品有効成分、医療用機器、ヒトと動物向けの栄養、パーソナルケア、化粧品、家庭用洗浄剤などの差別化されたソリューションを開発しています。 これらの弾力性のある最終市場で、2020年度は29.9億ユーロの売上を計上し、約5,300人の社員が働いています。ニュートリション&ケアは、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。

免責事項                                        

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。