エボニック、イノベーション促進に向け中国・上海の研究開発拠点をスケールアップ

• 上海R&Dセンターを「エボニック上海イノベーションパーク」に改称し、
  世界に6つある研究開発中核拠点の一つに位置付け
• 事業の成長を支える研究開発活動を拡大
• 2027年までに上海イノベーションパークの研究開発員を倍増予定

エボニック チーフ・イノベーション・オフィサー（CIO）アンドレアス・フィッシャー（Andreas Fischer）は、「イノベーションは、持続的な成長にとって重要な原動力となります。エボニックにとって、お客様の市場や開発現場の近くで活動することは、非常に重要です。当社は、中国を世界で最も急成長しているイノベーションドライバーのひとつと考えており、この地域で研究開発力を大幅に強化することに尽力しています。今回のイノベーションパークへのスケールアップは、この取り組みの礎となり、スペシャルティケミカルにおけるイノベーションリーダーとしてのエボニックの地位を強化します」と述べています。 

エボニックは、上海の拠点を世界に6つある研究開発中核拠点の一つとして位置づけたいと考えています。そのため、上海イノベーションパークに、研究、製品開発、プロセスイノベーション、パイロットプラント、応用技術、分析サービス、ベンチャーキャピタルによる投資などの、多業種にわたるすべての能力と技術を結集し、この地域だけでなく世界の研究開発テーマに取り組みます。リソースを集約し、新たに設備投資することで、リチウムイオン電池の材料、高機能ポリマー、化粧品や洗剤などのスペシャルティ成分の処方技術などの技術力がさらに強化されます。これにより、エボニックは、e-モビリティ、グリーン製造、添加剤製造、消費財分野などの戦略的成長市場により優れたサービスを提供することができます。
 
今回の研究開発体制の強化に伴い、エボニックは現地の優秀な人材の育成をさらに積極的に行い、その能力を最大限に活用することを計画しています。2027年までに上海イノベーションパークの研究開発員を倍増する予定です。

さらに、さまざまなオープンイノベーションのアプローチを通じて、イノベーションネットワークの拡大も計画しています。例えば、中国の主要大学と先端材料に関する複数の共同研究プロジェクトを進めているほか、ベンチャーキャピタルによるスタートアップ企業への投資を通じて新たなビジネスの可能性を探っています。   

エボニック グレーターチャイナ代表フーリャン・シャ（Fuliang Xia）は、次のように述べています。「上海イノベーションパークの強化と研究開発活動の拡大は、中国の経済・社会の発展に沿ったもので、私たちに大きな成長の可能性をもたらします。市場主導型のイノベーション分野に投資することで、中国へのコミットメントを明確に示しています。私たちは、中国から国内に、そして世界に向けて、イノベーションを起こすことを目指しています。今後も、現地でのイノベーションを強化し、より革新的で高度な素材やソリューションをお客様に提供し、共にビジネスを推進していきます。」

エボニックは、地域のメガトレンドや現地のニーズに特化した研究や応用技術を通じて、お客様の競争力強化に貢献することを目指し、長年にわたり成長市場でのイノベーション力を高めてきました。中国では、2004年に莘庄区の拠点内に上海R&Dセンターを設立し、市場の急速な成長に合わせて2007年、2013年、2018年に設備を拡張してきました。エボニックは、上海R&Dセンターの他にも、いくつかの拠点に応用技術研究所を設置しています。
 

（本プレスリリースは、2021年8月26日付でエボニック グレーターチャイナから発行されたプレスリリースを翻訳しています。