エボニック、ヒートシール接着剤樹脂の生産能力を増強
エボニック インダストリーズ（本社：ドイツ、エッセン）は、ドイツ・ダルムシュタット工場におけるヒートシール接着剤に使用される樹脂分散体の生産能力を大きく増強しました。
- 環境負荷の少ない食品包装の需要増に応え、DEGACRYL®ヒートシール接着剤樹脂の供給能力を増強
- 今年8月より増強設備から製品を供給
- サステナブルな包装材料ソリューションを提供し、お客様との共同プロジェクトに柔軟に対応可能
今年8月初旬から増強された設備は既に稼働しており、多くの製品を供給しています。エボニックは、リサイクル性をさらに高めたプラスチック包装材を求める食品包装材メーカーのお客様のニーズに応えます。
エボニックは「DEGACRYL®（デガクリル）」の製品名でメタクリレート樹脂バインダーを販売しています。DEGACRYL®は食品や飲料などの包装材に優れたシール性を付与し、ヨーグルトや錠剤包装などのヒートシールワニスの原料として配合されています。アルミ箔やPETなどの樹脂フィルム蓋材へプライマーなしで直接塗布できるため、お客様の製造工程の短縮に役立ちます。
コーティング＆アドヒーシブレジンズ部の責任者ロベルト・ヴィラケラー（Roberto Vila-Keller）は、「昨今の食品包装材マーケットの動向は、複層フィルム構造からリサイクルしやすいモノマテリアルパッケージへシフトしています。これに伴い、私たちはDEGACRYL®ヒートシール接着剤樹脂の需要が非常に高まると予測し、バリューチェーン全体に沿ってサステナブルな包装材ソリューションを提供できるようグローバル規模で取り組んでいます」とコメントしています。
同部、スペシャルティアクリリックスグループの責任者ピーター・ノイゲバウワー（Peter Neugebauer）は「この生産能力増強はダルムシュタット工場における非常に重要なプロジェクトであり、経験豊富なメンバーの努力無くしては、実現できませんでした。これまでの安定操業や設備メンテナンスのノウハウにより新たなプラントを予定通り稼働することができました。この相乗効果はプロジェクトを成功に導く非常に重要な要素でした」 とコメントしています。
次のステップは革新的でサステナブルな新製品を発表し、お客様と共同で多くのプロジェクトを手掛けることです。DEGACRYL®ヒートシール接着剤樹脂は包装材のシール性を高めるだけではなく、包装材のリサイクルを更に推し進めます。
（本プレスリリースは、2021年10月20日にドイツで発表されたものを翻訳しています。）
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2020年度は、122億ユーロの売上、19.1億ユーロの営業利益（調整後EBITDA）を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。
アジア・パシフィック・リージョンについて
エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2020年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。
スマートマテリアルズについて
スマートマテリアルズ部門は、省資源ソリューションを実現し、従来のものに代わる革新的なマテリアルに関するビジネスで構成されます。環境、エネルギー効率、都市化、モビリティ、健康など、私たちが直面する課題にソリューションを提供します。2020年度は、32.4億ユーロの売上を計上し、約7,900人の社員が働いています。当部門は、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。
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