Press release
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August 17, 2022

2022年度第2四半期業績発表

エボニック、上半期に力強い成長を遂げ、通年業績見通しは予想範囲の上限を見込む

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、好調な業績で第2四半期を終えました。売上高は、販売量がわずかに減少したにもかかわらず、値上げと為替のプラス効果により、前年同期比31%増の47.72億ユーロとなりました。調整後EBITDA(利息、税金、減価償却費、償却費控除前調整後利益)は、12%増の7.28億ユーロとなりました。

  • 第2四半期の調整後EBITDA成長率は12%
  • 原材料費、物流費、エネルギー価格の増加分を製品価格に反映
  • 2022年度業績見通し:調整後EBITDAは25億ユーロから26億ユーロの見込み

取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「さまざまな課題を乗り越え、上半期の業績は好調でした。ビジネス環境で不確実性が高まる中でも、特にエネルギー供給に関する課題は、下半期にさらに加速する可能性があります」と述べています。

エボニックは、そのリスクを軽減するため、主要拠点で天然ガスの代替となる一連の施策を講じました。例えば、ドイツ・マール工場では、LPG(液化石油ガス)への切り替えや石炭火力発電所の運転継続により、天然ガスを完全に置き換えることが可能です。「エボニックは、エネルギー供給を確保し、EUとドイツの省エネ目標を支援するため、ヨーロッパの拠点での強力な対策を実施しています」とクルマンはコメントしています。

ウクライナ侵攻と中国のロックダウンにより、バリューチェーンは継続的な影響を受けています。エボニックは、それぞれの状況に応じて、生産活動を継続し、お客様に製品をお届けできるよう物流ソリューションの代替を準備しています。

最高財務責任者(CFO)のウテ・ヴォルフ(Ute Wolf)は、「今年の好調な上半期の業績と、下半期に予想される緩やかな景気減速を前提としても、調整後EBITDAの見通しを裏付けるだけでなく、予想範囲の上限となる26億ユーロは十分に見込みがあると考えています。現在、エボニックは正味運転資本の管理に注力しています。これは、今年の残りの期間、そして、翌年のフリーキャッシュフローをサポートするはずです」とコメントしています。

上半期のフリーキャッシュフロー(FCF)は、マイナス1.06億ユーロで、前年同期の好調な数字を下回りました。これは、原材料費の高騰と在庫水準の上昇により、正味運転資本が9億ユーロ以上増加したことによると考えられます。その結果、FCFのコンバージョン率の見通しは40%から30%に引き下げられました。

通期の売上高予想は、170億ユーロから180億ユーロです。前回発表した155億ユーロから165億ユーロという予想から増加したのは、主に変動費の増加分を補うための製品価格の上昇によるものです。

事業部門ごとの業績

スペシャルティアディティブス:第2四半期の売上高は21%増の11.16億ユーロでした。これは、変動費の増加分を補うための値上げによるものです。その結果、建設およびコーティング業界、再生可能エネルギー向けの製品は売上高が増加しました。ポリウレタンフォーム用、塗料用およびコーティング用の添加剤も、この値上げの恩恵を受けています。自動車部門向け添加剤の売上高は、販売量が若干増加したこと、価格が向上したことで増加しました。調整後EBITDAは、前年同期比9%増の2.63億ユーロとなりました。

ニュートリション&ケア:第2四半期の売上高は23%増の10.27億ユーロでした。必須アミノ酸は、中国での販売量が減少したものの、大幅な売上増を達成しました。ヘルスケアおよびケアソリューションズ分野の売上高も伸び、化粧品用途ではドラッグデリバリーシステムと機能性成分は好調な売上でした。調整後EBITDAは、販売量の減少により1%増の1.85億ユーロとなりました。

スマートマテリアルズ:第2四半期の売上高は、販売量の微増、価格の大幅な上昇、為替のプラス効果により、27%増の12.37億ユーロでした。無機製品は需要の増加により売上高が増加し、価格を引き上げることでコストを相殺することができました。ポリマーの売上高は、安定した販売量と、販売価格の改善により前年を上回りました。調整後EBITDAは、価格上昇により13%増の1.98億ユーロとなりました。

パフォーマンスマテリアルズ:第2四半期の売上高は47%増の10.43億ユーロでした。販売量の減少にもかかわらず、価格の上昇と為替のプラス効果がこれに寄与しました。C4製品と吸収性樹脂事業はともに大幅な売上増となりました。調整後EBITDAは、ナフサ価格の上昇と製品利益率の改善により、65%増の1.63億ユーロとなりました。

 

(本プレスリリースは、2022年8月10日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2021年度は、150億ユーロの売上、23.8億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

 

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2021年度は、34.1億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

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このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。