日本アエロジル四日市工場
日本アエロジル四日市工場
Press release
Japan
March 2, 2023

エボニック、日本アエロジル四日市工場にリチウムイオン電池向け フュームドアルミナ製造プラントを新設

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、 グループ会社である日本アエロジル株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:フロリアン・キルシュナー)の四日市工場(所在地:三重県四日市市三田町)敷地内にフュームドアルミナを製造する新プラントを建設します。

  • バッテリーテクノロジーの成長をサポート
  • よりお客様の近くに:アジア初となるフュームドアルミナプラント
  • 2025年に操業開始を予定

 

アジア初のフュームドアルミナ製造プラントとして、電気自動車に使用されるリチウムイオン電池向けのソリューションを提供します。

数十億円規模の投資による新プラントは、2023年夏に着工を予定しています。また操業開始は2025年を目指しており、地元地域の雇用も創出します。これにあたり、日本アエロジルは、三重県を立会人とし、四日市市と企業立地協定を締結しました。

エボニックの戦略的変革は、グリーン成長への投資と、サステナビリティをイノベーションの中核にすることを目標としています。エボニックは、2030年までにNext Generation Solutions(次世代ソリューション)に30億ユーロ以上を投資することを目指しています。「その戦略の1つがスマートマテリアルズ部門が提供する電気自動車向けバッテリーテクノロジーのソリューションです」と、スマートマテリアルズ部門の責任者であるローレン・ケルセン(Lauren Kjeldsen)はコメントしています。「本投資により、エボニックは、より持続可能で革新性の高いソリューションを提供し、アジアのバッテリー業界の成長とお客様をサポートします」

「エボニックは、リチウムイオン電池を製造するお客様に、性能の向上とさらに高いベルの安全特性を提供することに力を注いでいます」と、シリカ事業部の責任者であるエマニュエル・アウアー(Emmanuel Auer)は述べ、「次世代リチウムイオン電池の超薄膜セパレーターコーティング用の酸化アルミニウムであるAEROXIDE®は、電気自動車の走行距離をさらに長く、また、バッテリーの安全性と急速充電の性能も向上させます。このソリューションは、リチウムイオン電池のエネルギー密度を高め、耐久性の向上に貢献します」と加えました。

アジアでは、電気自動車向けの次世代バッテリーと粉体塗料の市場が拡大しています。「この拡張投資により、リチウムイオン電池市場の成長を加速させ、中国、日本、韓国で急成長しているバッテリー業界のお客様への製品供給に対応します」と、シリカ事業部APAC地域責任者であるスザンネ・ラインハルト(Susanne Reinhart)はコメントしています。

日本アエロジルは、エボニックと三菱マテリアル社の合弁会社として、四日市工場で50年以上にわたりフュームド酸化物を製造しており、長年の経験を有しています。中国、日本、韓国向けに製品を安定供給していることから、新たなプラントに相応しい拠点として選ばれました。この投資は、エボニックの日本に対するコミットメントを強調するもので、アジアへの高い供給信頼性を保証します。

過去数年間、エボニックは最新のシリカ製造設備への投資と、事業のさらなる強化のために世界規模で戦略的買収を継続的に行ってきました。フュームド酸化アルミニウムの生産拡大は、世界8つの生産拠点ネットワークの一部であり、特殊用途の戦略的成長計画の重要なマイルストーンです。

エボニックはシリカのグローバルリーディングカンパニーとして、フュームド
シリカAEROSIL ®と湿式シリカULTRASIL®、SIPERNAT®、ZEODENT®、SPHERILEX®に加え、ACEMATT®のブランド名でシリカベースの艶消し剤や、その他にフュームド金属酸化物をAEROXIDE®のブランドで製造しています。

<日本アエロジル会社概要>

社  名: 日本アエロジル株式会社
本  社: 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 新宿モノリス13階
代  表  者: 代表取締役社長 フロリアン・キルシュナー
設     立: 1966年11月
資  本  金: 10億円
工     場: 四日市工場(1968年操業開始)
従業員数: 131名(うち四日市工場120名) ※2023年1月1日現在
事業内容: 親水性・疎水性アエロジル(超微粒子シリカ)等の製造販売
株主構成: エボニック ジャパン(株)80%、三菱マテリアル(株)20%
 

(本プレスリリースは、20232 27日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳の上、一部加筆しています。

日本アエロジルについて

日本アエロジル(株)は、エボニック(当時デグサ)と三菱マテリアルとの合弁として1966年設立されて以来50年以上、日本国内でフュームドシリカを製造・販売しています。国内初のフュームドシリカの製造を始めてから今日まで、世界トップレベルの高品質のフュームドシリカを皆さまに提供し続けています。

日常の中のあらゆるものに、フュームドシリカ(製品名:AEROSIL®(アエロジル))は使われています。トナー粉体の流動性向上、塗料への増粘・チキソトロピー剤として、インクジェットペーパーのインク吸収剤、シリコーンゴムの増強剤、接着剤の接着強度・初期接着力の向上、化粧品へはエマルジョン安定剤として、医薬品では錠剤の製造助剤としてなど、様々な製品への添加剤として使用されています。

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2021年度は、150億ユーロの売上、23.8億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

 

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2021年度は、34.1億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

免責事項                                        

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。