エボニック、細胞培養技術応用医薬品における課題解決のためのグローバル・コンピテンス・ネットワークを設立
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン、以下「エボニック」)は、細胞培養のアップストリームプロセスにおける課題を解決するためのシステムソリューション開発に向けて、新たなグローバルネットワークを設立しました。
- 細胞培養技術応用医薬品の効率的な製造を実現するベストパートナー
- 多分野の専門家チームの知識を結集
- 細胞培養のアップストリームプロセスにおける課題を解決するためのシステムソリューション開発を推進
この「細胞培養ソリューションのためのグローバル・コンピテンス・ネットワーク」は、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸における化学、細胞生物学、バイオプロセス、培地最適化の専門家チームを集結させています。ビジネス、応用技術、研究開発の多分野の専門家が協力し、バイオ医薬品関連企業の皆様が細胞培養技術応用医薬品をより効率的に製造できるようサポートいたします。
細胞培養培地の最適化は、バイオ医薬品の高収率化と製品品質を確保するための重要な戦略です。この新しいネットワークにより、エボニックは細胞培養培地向けのシステムソリューションの提供を拡大いたします。これは、ライフサイエンス事業を展開するニュートリション&ケア部門の新たなイノベーション成長分野「高精度バイオソリューション(Advance Precision Biosolutions)」の一つです。この成長分野は「健康と生活の質を向上させる」、「資源を節約する」、「生態系を保護する」ことを目的とし、バイオサーファクタント、化粧品、医薬品ソリューションを開発しています。
ヘルスケア部R&Dバイスプレジデントであるハンス・ヘニング・ウェンク(Hans Henning Wenk)は、「当社はこの新しいコンピテンス・ネットワークを通じてスキルをつなぎ合わせ、イノベーションを推進し、将来に向けて持続的なヘルスケア業界の発展を目指します」と述べています。
エボニックの細胞培養ソリューションに関するグローバル・コンピテンス・ネットワークは、バイオ医薬品関連企業と協力し、プロセス強化やスケーラビリティといった細胞培養のアップストリームプロセスにおける課題に取り組んでいます。cQrex®ペプチド、植物性コレステロール(PhytoChol®)、植物由来糖類(D-ガラクトースやD-マンノース)などの強固な原料ポートフォリオに加え、研究開発、処方設計、プロセスに関する専門知識を活用することで、細胞培養培地やプロセスの最適化を求めるバイオ医薬品関連企業の皆様にとって重要なリソースとなります。
このネットワークは世界中の複数の拠点で展開されています。ドイツでは主にCHO細胞の培養と分析に重点を置き、それをシンガポールの細胞・遺伝子治療アプリケーション開発チームが補完しています。最近、アメリカのケンブリッジ(マサチューセッツ州)にイノベーション・サテライトが開設され、エボニックの戦略的研究部門及びビジネス・インキュベーターであるクレアビス(Creavis)が核酸医薬品と細胞培養ソリューションの研究開発に注力することになりました。
システムソリューションとは、製品、技術、サービスなど複数の要素をお客様独自のニーズに合わせてカスタマイズしたもので、多くの場合、サステナビリティの利点が証明されています。エボニックは、システムソリューションに注力することで、お客様のアイデアの段階から製品化に至るまでをサポートするパートナーとしての地位を確立し、差別化された製品を迅速に市場投入できるよう支援しています。
エボニックの細胞培養に関する詳しい情報は、Cell Culture Solutions にてご覧いただけます。
(本プレスリリースは、2024年10月 2日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2023年度は、153億ユーロの売上、16.6億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。
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