エボニック、ポリブタジエン製品の生産能力を拡大し アジアでの供給安定性を強化
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、POLYVEST® ST-E 60の最終製造工程を現地化し中国・上海で行うことを決定しました。これは、アジアにおける供給の安定性と顧客との距離を近くする取り組みを明確に示すものです。この拡張プロジェクトは、2025年第3四半期までに完全稼働を開始する予定です。
- POLYVEST® ST-E 60の最終製造工程を中国・上海で現地化し、供給の安定性を強化
- この拡張により、2025年第3四半期までにシラン官能性ポリブタジエンの生産能力が大幅に拡大
- この戦略的投資は、エボニックの持続可能性、オペレーションの卓越性、アジア地域での成長という長期目標を支える
シラン変性液状ポリブタジエンの生産能力増強は、エボニックがスペシャルティケミカル市場における信頼できるパートナーとしての地位を強化する上で、大きな前進を意味します。エボニックは、現地生産とグローバルな生産能力の拡大を通じて、ゴム製品、接着剤、コーティング剤、タイヤ、シーリング材など、さまざまな用途に不可欠なこの高機能添加剤に対する継続的な需要に応えることを目指しています。
コーティング&接着剤樹脂事業部の責任者アンナ・マリア・イカート(Dr. Anna Maria Ickert)は、「この戦略的投資により、当社の生産能力が強化され、アジアのお客様が供給安定性の改善やリードタイムの短縮という恩恵を受けることができるようになります。現在の環境下では、独立したサプライチェーンを構築し、製品とお客様の距離を縮めることが不可欠です。これにより、お客様のニーズに迅速かつ効果的に対応できるようになります」と述べています。
コーティング&接着剤樹脂事業部ポリブタジエン・特殊アクリレート事業の責任者であるユルゲン・ハ―ビック(Dr. Jürgen Herwig)は、「今回の拡張は、持続可能性と卓越したオペレーションに重点を置きながら、グローバルな事業展開の強化を目指す当社の長期戦略と合致するものです。新たな生産能力により、エボニックのお客様は、地域の成長の一翼を担いながらビジネス目標を達成することが可能になります。これは、アジアにおける当社の存在感を高めるうえで、重要な一歩となります」と述べています。
POLYVEST®は、タイヤ等ゴム製品における反応性可塑剤として使用されます。POLYVEST®が本来有するゴム物性により、タイヤトレッド配合物のゴムマトリックスと高い相溶性を発揮します。本製品の詳しい情報は、evonik.click/polyvestでご覧いただけます。
(本プレスリリースは、2025年6月 26日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、ドイツのエッセンに本社を置く世界的な化学企業です。革新的な強みと最先端の技術的専門知識を組み合わせ、化学のその先を目指しています。100カ国以上で事業を展開し、2024年度は152億ユーロの売上、21億ユーロの利益(調整後EBITDA)でした。業界をリードする力強いパフォーマーとして、オーダーメイドの製品とソリューションでお客様に決定的な競争優位性を提供します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、約32,000人の社員が働いています。
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