Press release
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May 10, 2021

2021年度第1四半期業績発表

エボニック、好調な第1四半期を受け通期業績への期待を高める

エボニック インダストリーズ(本社:エッセン)は好調な第1四半期の業績を受け、通期の収益についてより積極的な見通しを示しています。第1四半期は、世界的な需要増と販売価格の改善により、売上高および利益が増加しました。3つの成長部門であるスペシャルティアディティブス、ニュートリション&ケア、スマートマテリアルズが主な原動力となり、大幅な成長を示しました。

  • 2021年度業績見通し:調整後EBITDA(税引き前利益+支払利息+減価償却費)は21億ユーロから23億ユーロの見込み
  • 第1四半期の売上高は4%増、調整後EBITDAは15%増
  • フリーキャッシュフローは約3倍の3.12億ユーロに増加


取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「大変良いスタートを切れたことで、本年度通期に対し、より楽観的な見通しを立てることができました。収益については、対前年比で増加しただけでなく、パンデミック前の2019年の水準も上回ることができました。当社の成長戦略の効果が表れています」と述べています。

2021年の調整後EBITDA(税引き前利益+支払利息+減価償却費)は、21億ユーロから23億ユーロの間を見込んでいます。当初の予測範囲の下限は20億ユーロでした。2020年の調整後EBITDAは19.1億ユーロでした。年間売上高については、120億ユーロから140億ユーロの間での見通しを維持しています。2020年の売上高は122億ユーロでした。

第1四半期の調整後EBITDAは、2020年同期比15%増の5.88億ユーロ、2019年第1四半期比においても、9%増となりました。

年初3か月の売上高は、前年の第1四半期比4%増の33.6億ユーロ、調整後純利益は32%増の2.39億ユーロとなりました。

またフリーキャッシュフローは、業績の向上、正味運転資本の厳格な管理、納税額の減少などにより、約3倍の3.12億ユーロに増加し、パンデミック前の水準である2019年第1四半期の1.59億ユーロも上回る結果となりました。

最高財務責任者(CFO)のウテ・ヴォルフ(Ute Wolf)は、「第1四半期のフリーキャッシュフローは、2013年の株式市場上場以降、最も好調でした。フリーキャッシュフローの成長に明確に焦点を当てたことが功を奏しています」とコメントしています。


事業部門ごとの業績

スペシャルティアディティブス: 第1四半期の売上高は、前年同期比6%増の9.07億ユーロとなりました。コーティング業界向けの添加剤の需要は全地域で大幅に増加し、売上を大きく押し上げました。耐久消費財の需要増加にともない、マットレスや冷蔵庫などに使用されるポリウレタンフォーム用添加剤の売上も増加しました。また、建設業界向けの添加剤の需要は引き続き堅調に推移しました。再生可能エネルギー製品は、特にアジアで大幅な需要拡大が見られました。調整後EBITDAは14%増の2.73億ユーロとなりました。

ニュートリション&ケア: 第1四半期の売上高は、前年同期比4%増の7.8億ユーロとなりました。必須アミノ酸は安定した売上を維持しました。ヘルス&ケア分野の製品は好調な需要に支えられました。特に、化粧品用のアクティブ原料は引き続き好調に推移しました。調整後EBITDAは、販売価格の上昇と積極的なコスト管理により、21%増の1.43億ユーロに改善しました。

スマートマテリアルズ: 第1四半期の売上高は、前年同期比6%増の9.09億ユーロとなりました。無機製品では、タイヤ用シリカが世界的な景気回復の恩恵を受けました。また、衛生・ケア製品や環境用途向けの需要も引き続き堅調に推移しました。触媒事業では、2020年11月に買収したポロセル(Porocel)社の売上が加わりました。高機能ポリマーは、自動車業界からの需要が好調でした。また、ポリアミド12パウダーの売上も増加しました。調整後EBITDAは4%増の1.73億ユーロとなりました。

パフォーマンスマテリアルズ: 第1四半期の売上高は、前年同期比1%減の5.8億ユーロとなりました。C4-統合生産品は、需要の増加と販売価格の上昇により売上高が増加しました。高吸水性樹脂は、悪天候による生産量の減少の影響を受けました。調整後EBITDAは、1,800万ユーロから4,200万ユーロに増加しました。

(本プレスリリースは、2021年5月6日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2020年度は、122億ユーロの売上、19.1億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2020年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

免責事項                                        

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。