2026年度第1四半期業績発表
エボニック、第1四半期は厳しい環境にも屈せず
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、非常に厳しい事業・経済環境にもかかわらず、2026年度第1四半期の営業利益目標を達成しました。
- 2026年度第1四半期の調整後EBITDAは4.75億ユーロで予想をわずかに上回る
- 販売数量は2%減少、販売価格は1%下落
- 通期業績予想を確定、第2四半期は改善を見込む
調整後EBITDA(支払利息・税金・減価償却費控除前利益)は4.75億ユーロで、自社予想の約4.5億ユーロをわずかに上回りました。中東での戦争勃発により、エネルギーや主要原材料の価格が高騰し、サプライチェーンの安全性も大幅に低下しています。しかし短期的には、顧客による在庫積み増しの動きが見られ、これが第2四半期にも追い風となることが期待されます。
取締役会長(CEO)のクリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「経済成長は物資を自由に移動できるかにかかっています。これまでは、高まる保護貿易主義による制約を受けていましたが、現在、中東での戦争で貿易ルート全体が遮断され、さらなるリスクが生じています」と述べています。
第1四半期の売上高は34.3億ユーロとなり、前年実績を9%下回りました。この減少の半分以上は不利な為替レートに起因しています。販売数量は2%減少、販売価格は1%下落しました。調整後EBITDAマージンは0.9ポイント低下し13.9%となりました。純利益は1.25億ユーロ(2025年度第1四半期は2.33億ユーロ)でした。フリーキャッシュフローは、前年並みの1.83億ユーロでした(2025年:1.95億ユーロ)。
中東での戦争の勃発を受け、顧客による買い溜めが行われたとみられ、3月以降、エボニックの一部の事業で販売数量が増加しています。メチオニンの価格も想定を上回っています。このような良好な条件は当四半期も継続すると見込みまれており、第2四半期の調整後EBITDAは少なくとも5.5億ユーロ(2025年度第2四半期:5.09億ユーロ)に達すると予想されます。第2四半期は、2026年度において最も好調な四半期となる見込みです。これは、下半期において、インフレ率の上昇が消費や投資、ひいてはエボニック製品への需要に悪影響を及ぼす可能性が高いためです。また、エネルギーおよび原材料コストも当初の想定を上回る見通しです。
4月30日まで財務部門の責任者を務めたクラウス・レティヒ(Claus Rettig)は、「第1四半期は決して好調というわけではありませんでした。しかし、特に終盤にかけては予想を上回る結果となり、年初に比べ多少の自信を持てるようになりました」と述べています。
5月1日付でミヒャエル・ラウシュ(Michael Rauch)が最高財務責任者(CFO)に就任しました。6月3日に開催予定の年次株主総会で、ラウシュは株主に直接挨拶を行う予定です。レティヒは再び、アジアパシフィックの代表としての職務に専念します。
不透明感が増しているものの、エボニックは2026年度の利益予想を確定し、調整後EBITDAは引き続き17億ユーロから20億ユーロの範囲を見込んでいます。
今年で3年目、そして最終年を迎えた「Evonik Tailor Made(エボニック テーラーメイド)」効率化プログラムは、計画通り、コスト削減を実現する見込みです。各事業部門における様々な最適化プログラムと合わせ、今年度は合計1,000名の人員削減を行う予定です。
事業部門ごとの業績
アドバンスド・テクノロジー:
2026年度第1四半期の売上高は、顕著な為替のマイナス影響に加え、販売数量および販売価格のわずかな減少により、9%減の14.5億ユーロでした。
アニマルニュートリション(飼料添加剤)事業の販売価格の下落幅は予想より小さく、販売数量の増加により価格下落を一部相殺することができました。また、為替のマイナス影響が顕著でした。売上高は、前年を下回りましたが、前年は供給契約の終了に伴う補償金が含まれていました。無機材料の売上高は、全般的な販売数量の減少や、特に為替のマイナス影響により減少しました。有機材料の売上高も、主に価格と為替の影響で減少しました。高機能ポリマーは販売数量面での需要増に支えられた一方、クロスリンカー(架橋剤)の需要はわずかに低迷しました。
調整後EBITDAは、主に販売価格の下落と為替のマイナス影響により、前年比17%減の2.41億ユーロでした。調整後EBITDAマージンは、前年同期の18.2%から16.6%に低下しました。
カスタム・ソリューション:
2026年度第1四半期の売上高は、7%減の13.3億ユーロでした。顕著な為替のマイナス影響と販売数量の減少により、販売価格はほぼ横ばいで推移しました。
添加剤事業においては、ポリウレタンフォームや耐久消費財向け添加剤の需要量がわずかに増加し、潤滑油添加剤も、販売数量が微増しました。全体として、主に為替の影響により添加剤の売上高は減少しました。ケア部門では、販売価格のわずかな上昇が販売数量の減少と為替のマイナス影響を一部相殺するにとどまり、売上高は前年を下回りました。
調整後EBITDAは、主に需要の低迷と為替のマイナス影響により、12%減の2.27億ユーロとなりました。調整後EBITDAマージンは、前年同期の17.9%から17.0%に低下しました。
(本プレスリリースは、2026年5月 8日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、ドイツのエッセンに本社を置く世界的な化学企業です。革新的な強みと最先端の技術的専門知識を組み合わせ、化学のその先を目指しています。100カ国以上で事業を展開し、2025年度は141億ユーロの売上、19億ユーロの利益(調整後EBITDA)でした。業界をリードする力強いパフォーマーとして、オーダーメイドの製品とソリューションでお客様に決定的な競争優位性を提供します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、約31,000人の社員が働いています。
免責事項
このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。