エボニック、震災から10年、東北との絆を新たに ~被災地復興への取り組みを振り返る~
ドイツに本社をもつ化学会社 エボニック ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:フロリアン・キルシュナー)は、東日本大震災発生から10年を迎えた今年7月、ドイツのサッカークラブ ボルシア・ドルトムント(以下、BVB)との共催で「3・11を忘れない」というテーマのもと、チャリティ・オークション・イベントを企画、開催しました。
ドイツのBVBと、宮城県東松島市、BVBのローカルパートナー企業様、ファンクラブの会員様、そして、エボニックグループの社員がオンラインで集まり、オークションが開催され、イベントで集まった収益金、約330,000円は、東松島市(2021年8月24日付)、社会福祉法人 ふじの園、公益社団法人 ハタチ基金(2021年9月24日付)にそれぞれ寄付されました。
このイベントをきっかけに、これまでの東北への復興支援活動の歩みを振り返りたいと思います。
2011年 震災直後:義援金の呼びかけ
震災後すぐに義援金を募る活動が開始され、世界のエボニックグループ社員からの善意が寄せられました。さらに、エボニックがメインスポンサーを務めるBVBに当時在籍していた香川真司選手の呼びかけで開催されたチャリティマッチの収益金と合わせ、約1億6800万円もの義援金が集まりました。2011年5月には現地へ赴き、支援活動の具体的な検討がなされ、「義援金の使い道を目に見えるようなものとすること」「ハードウェア、ソフトウェアの両面で復興支援活動を行う」という方針が決定されました。
2012年:宮城県東松島市に保育所を建設
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)とともに、市内の7割にもおよぶ保育所が津波被害を受けた東松島市で、震災前からニーズが最も高かった矢本東保育所(宮城県東松島市)を浸水区域外に移転、新設するプロジェクトに取り組みました。
このプロジェクトにより、保育所の園舎は延べ床面積で従来の約3倍、敷地面積は約4倍、そして保育児童120人の受け入れが可能となり、2012年12月に開所しました。2013年にはこの貢献に対し東松島市から感謝状が授与されました。
2013年:「一関 藤の園」新築プロジェクトの支援
国際NGOであるMalteser Internationalと日本や世界中各国からの寄付、さらに、カリタス・オーストリアのコンソーシアム、ドイツの救済連合、またシーメンス、アリアンツ・グループなどのドイツ企業と共に、エボニックは、児童養護施設 「一関 藤の園」(岩手県一関市)の園舎の再建支援に参加しました。新しい園舎は、再び大災害が生じても安心して暮らせるよう、再生可能エネルギーに基づく独立したエネルギーシステムを備えたもので、2013年6月に完成しました。
2011年7月~:化学実験教室の開催
保育所建設などのハード面のサポートだけでなく、ソフト面の支援活動として、2011年7月から宮城県・岩手県の学童クラブの子供たちを対象に化学実験ショーを行いました。家族や友達を亡くした子どもたちを笑顔にしたいという思いで進められたこの活動は、4年にわたり合計34の拠点で開催され、参加した子どもの数は1,000名を超えました。
2021年7月:ボルシア・ドルトムントとのチャリティ・オークション・イベント
東日本大震災から10年の節目を迎えた今年7月、BVBとの共催で「3・11を忘れない」というテーマのもと、チャリティ・オークション・イベントを企画、開催しました。ドイツのBVBと、宮城県東松島市、BVBのローカルパートナー企業様、ファンクラブの会員様、そして、エボニックグループの社員がオンラインで集まり、オークションが開催されました。イベントで参加者から寄せられた善意の収益金、約330,000円は、東松島市、社会福祉法人 ふじの園、公益社団法人 ハタチ基金に寄付されました。
被災地からの感謝の声
「震災の記憶の風化」が課題になっている中、チャリティオークションという温かく意義あるイベントを実施いただき、ありがとうございました。震災がきっかけになったご縁を大事にしていきたいと存じますので、これからも東松島市をよろしくお願いいたします。」―東松島市子育て支援課さまより
「早いもので震災から10年が経ちました。当時のことを覚えている職員も子どもたちもめっきり少なくなりましたが、今でもエボニックの皆様から物心両面で支えて頂いたことを忘れることはできません。私たち職員、皆様からのご支援を心の糧に、これからも子どもたちを精一杯支えていきたいと思っております。」―児童養護施設 一関(いちのせき)藤の園 園長 渡部 俊幸氏より
「東北の子どもたちに想いを寄せていただき、心から感謝申し上げます。宮城県石巻市でのある少女との出会いにより、『自分にできることをしよう』という考え方を変えなければいけないと思ったのです。本当に彼女たちを支えるためには、長い時間をかけて寄り添う覚悟や、心を寄せてくださる方々に長きにわたって応援していただく方法を作らないといけないという想いからハタチ基金は生まれました。今後とも子どもたちが安心して、自分の可能性を広げられる場所をここ東北で根付かせていけるよう、見守っていただければ幸いです。」―公益社団法人ハタチ基金 代表理事 今村 久美氏より
上記のように、エボニック グループでは東北への復興支援活動として、未来を担う子供たちへのサポートに注力して取り組んできました。震災から10年の今年、東北との絆を新たにしたエボニックは、“Leading Beyond Chemistry”というコーポレートスローガンのもと、化学を超えた取り組みとして、皆様のくらしをより向上させるお手伝いと共に、今後も被災地からの声に耳を傾け、支援活動を続けて参ります。
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2020年度は、122億ユーロの売上、19.1億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。
アジア・パシフィック・リージョンについて
エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2020年度は、28.4億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。
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