Press release
Japan
November 18, 2010

2010 年1 月1 日から9 月30 日、および第3 四半期の業績発表

好業績を持続 - 2010 年は記録的な収益達成の見通し

• 最初の9 ヶ月間に純利益がほぼ4 倍に
• 化学部門が収益の新記録を計上
• キャッシュフローが増加し、純金融負債がさらに減少
• 更なる成長に向け、投資を継続

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ・エッセン)は、去る11 月15 日に2010 年第
3 四半期および1-9 月の業績発表をおこない、取締役会会長のクラウス・エンゲルは、
「第3 四半期は好調が持続しており、最初の9 ヶ月間は素晴らしい結果が出ています。
大変満足できる業績です」とコメントしました。特に化学部門は、世界的な需要の伸び、
設備稼働率の実質的改善、効率を高めるための効果的な対策が功を奏し、収益が大
幅に増加しました。エンゲルはまた、「1 月からの9 ヶ月間が経過した時点で、化学部
門の収益は新記録を達成する勢いです」と話しています。エネルギー部門の収益もか
なり改善しています。

エボニック グループは第4 四半期も好調な業績動向が持続すると予想しており、2010
年全体の詳細な見通しを発表しました。エンゲルは「売上の伸びが20%を超える、素
晴らしい結果が予想されます」と話しています。また、エボニックは長期的な成長路線
を確実にするため、戦略的に重要なプロジェクトの立ち上げをおこないました。例えば、
シンガポールでの飼料添加剤向けのメチオニン生産施設の建設計画や、アジアとヨー
ロッパのタイヤ、飼料、食品、コーティング、着色剤セクター向けの沈降シリカの生産
能力の拡大などが挙げられます。エボニックはいずれの事業においてもグローバルな
マーケットリーダーに数えられていますが、成長市場において個別に事業の強化を図
る所存です。

2010 年1-9 月の好調な業績動向により、前年同期と比べて売上やすべての収益に
関する数字が大幅に増加しました。グループの売上は24%増の118 億8,700 万ユー
ロを計上しました(前年同期95 億9,000 万ユーロ)。金利・税金・償却前利益
(EBITDA)は2010 年9 月までに55%増加し、22 億7,600 万ユーロに(前年同期14
億6,800 万ユーロ)。またEBITDA マージンは19.1%で前年同期の15.3%を大きく上
回りました。一方、金利税引前利益(EBIT)は、需要の大幅な伸びとマージンの改善に
支えられ、93%増の16 億8,900 万ユーロを計上しました(前年同期8 億7,300 万ユー
ロ)。化学を中心とする全3 部門がこの増加に貢献しています。

営業外損益の1 億6,500 万ユーロは、主に英国での年金支出と「On Track」効率改善
プログラムから構成されています。所得税前収益(継続事業)は11 億1,800 万ユーロ
となりました。これは前年比7 億4,500 万ユーロ増(199%)です。エボニック グループ
全体の純利益は2010 年の最初の9 ヶ月間にほぼ4 倍増の7 億9,000 万ユーロに達
しました(前年同期2 億1,100 万ユーロ)。

2010 年9 月までの営業成績の大幅な伸びにより、営業活動によるキャッシュフローが
大幅増の13 億6,000 万ユーロとなりました。これはビジネスが著しく好転した結果、
正味運転資本が増加したにも関わらず、良好であった前年同期と比べて1 億100 万
ユーロ上回っています。設備投資は4 億7,900 万ユーロを計上しました。半導体分野
向けの主な超高純度製品を製造するパイロットプラントは、ドイツのラインフェルデンで
無事に稼働を開始しており、増産の準備が進められています。中国の南寧では、薬剤
有効成分の新しい生産施設が操業を開始しました。また上海では、製薬産業向けの
貴金属粉末触媒および精製化学品と工業化学品の新しい生産施設が稼働を始めま
した。エボニックはキャッシュフローを投資への資金供給に活用しており、2009 年度に
は3 億2,000 万ユーロの配当金を支払い、純負債を大きく減少させました。純金融負
債は2009 年末から4 億400 万ユーロ減の30 億2,700 万ユーロとなり、2009 年初頭
と比べて15 億5,600 万ユーロ減となっています。

グループの第3 四半期業績は前年から大幅改善
2010 年上半期の好調な業績動向は、第3 四半期も衰えを見せず堅持されています。
グループの売上は、世界的な需要の伸びに後押しされ、前年比24%増の40 億8,800
万ユーロを計上しました(前年同期33 億900 万ユーロ)。EBITDA は18%増の7 億
4,400 万ユーロとなりました(前年同期6 億2,900 万ユーロ)。EBIT は3 部門すべての
収益増の結果として、26%増の5 億4,100 万ユーロでした(前年同期4 億3,000 万ユ
ーロ)。純利益は55%増の2 億6,000 万ユーロを計上しました(前年同期1 億6,800
万ユーロ)。

全3 部門が2010 年9 月までに業績改善
化学部門
は年初来の9 ヶ月間に飛躍的な成長を遂げました。値上がりする原材料費
を顧客に転嫁することができたことなどにより、販売数の大幅増加(18 ポイント)およ
び販売価格の上昇(10 ポイント)を実現、売上は31%増の95 億9,300 万ユーロを計
上しました(前年同期73 億1,600 万ユーロ)。またEBITDA は7 億700 万ユーロ増の
18 億7,400 万ユーロとなり(前年同期11 億6,700 万ユーロ)、EBIT は売上高の増加、
設備稼働率の改善、マージンの改善に後押しされて、7 億1,000 万ユーロ増の14 億
ユーロを計上しました(前年同期6 億9,000 万ユーロ)。化学部門ではすべてのビジネ
スユニットの収益が前年比大幅増となりました。
エネルギー部門も前年と比較して業績が著しく改善しました。売上は生産高の増加と
石炭価格の値上がりに支えられて、この9 ヶ月間に7%増の19 億7,700 万ユーロと
なりました(前年同期18 億4,900 万ユーロ)。EBITDA は1 億2,400 万ユーロ増の3
億8,900 万ユーロとなりました(前年同期2 億6,500 万ユーロ)。EBIT は1 億2,800 万
ユーロ増の3 億2,600 万ユーロを計上しました(前年同期1 億9,800 万ユーロ)。これ
はドイツ国内および国外の火力発電所の収益増に加え、2009 年1-9 月に単発要因
により抑制された石炭取引の回復に支えられています。

不動産部門は、最初の9 ヶ月間の売上が前年比ほぼ横ばいの2 億8,000 万ユーロ
を計上しました(前年同期2 億7,900 万ユーロ)。EBITDA は前年同期比500 万ユー
ロ増の1 億3,800 万ユーロでした。EBIT は主に不動産管理が有利に展開したため、
前年同期500 万ユーロ増の1 億300 万ユーロを計上しました(前年同期1 億9,800
万ユーロ)。 

展望―2010 年度は素晴らしい業績見通し
今後の季節変動要因は、好業績が報告された第1-3 四半期に匹敵するものではあり
ませんが、エボニック グループは第4 四半期も好調な業績動向が持続するとみてい
ます。
総体的にみると、2010 年度は素晴らしい業績が計上される見通しです。世界的な高
需要の持続のおかげで、年間を通じて売上が20%以上成長することが期待されます。
EBITDA とEBIT は前年を大幅に上回る見込みです。エボニック グループは特に化学
部門が飛躍的に成長し、EBIT の新記録が達成されると予測しています。


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エボニック インダストリーズについて

エボニックインダストリーズはドイツのクリエイティブな産業グループです。私たちのコアビジネスであるスペシャルティケミカルでは世界的リーダーとなっています。またエボニックは無煙炭や再生可能エネルギーによる発電事業のエキスパートであり、ドイツでは最も大きな個人向け民間不動産会社のひとつです。私たちの業績は創造性・専門性・自己革新力・信頼性によって作り上げられています。

エボニックインダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2009年度は39,000人の社員を有し、総売上高は131億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は20億ユーロを計上しました。

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