Press release
Japan
May 14, 2019

2019年第1四半期業績発表

エボニック、2019年度を堅調にスタート

エボニック インダストリーズ(本社:エッセン)は、堅調に一年のスタートを切りました。売上高は、最初の四半期で前年度同四半期比1パーセント伸長し、32億9,000万ユーロとなりました。調整後EBITDA は3パーセント減5億3,900万ユーロとなりました。

  • 売上高は1パーセント増の32億9,000万ユーロ
  • 調整後EBITDAは微減の5億3,900万ユーロ
  • フリーキャッシュフローは1億5,900万ユーロに大幅増
  • 2019年度の予想を上方修正し、調整後EBITDAは少なくとも前年度と同水準

取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「世界経済が後退している景況で売上高や収益を堅持できています。フリーキャッシュフローについては、大幅増を計上できました。マクロ経済のトレンドに対応し、未だかつてなく強固なポートフォリオを構築できています。これは、メタクリレート事業を処分したことが寄与しています 」とコメントしています。

単発の生産施設開設のコストや、パフォーマンスマテリアルズ部門で原材料調達が一時的に困難となったことが、調整後EBITDA減少の要因です。相応して調整後EBITDA利益率は17.1%から16.4パーセントに減少しています。調整後純利益は5パーセント減少して2億4,900万ユーロ、調整後1株あたりの利益は0.53ユーロとなりました。

フリーキャッシュフローは前年比1億900万ユーロ増の1億5,900万ユーロとなり、大幅に改善されています。この主な要因は、正味運転資本増幅の減少および年金給付額の減少です。

見通しの上方修正

メタクリレート事業の売却合意により、継続事業の見通しは上方修正されました。これにより、エボニックの調整後EBITDA および売上高は、少なくとも前年度と同水準になると予想されます。米PeroxyChem社の買収による収益は、修正版ガイダンスに含まれていません。2018年度の継続事業は、調整後EBITDAが21億5,000万ユーロ、売上高が133億ユーロとなりました。

全社を挙げてのコスト削減プログラムも収益に貢献しました。1,000人規模の人員削減の半数以上は、今年度末までに実現されます。

事業部門ごとの業績

リソースエフィシエンシー:当部門の事業開発は2019年度第1四半期でも引き続き好調です。売上高は対前年度比3パーセント増の13億9,900万ユーロとなりました。これは主に販売価格の上昇によるもので、販売数量は前年同期比微減しています。ハイパフォーマンスポリマー(ポリアミド12)やメンブレンの需要は引き続き高く、それによる販売価格の上昇は売上高の大幅増に貢献しました。特に風力発電市場向けコンポジット用途の需要が高いクロスリンカーズや、合成ゴムやタイヤで利用されるトレンドの恩恵を享受したシリカにおいても、売上増が報告されています。アメリカの新しいシリカ工場の開設コストがあったにもかかわらず、調整後EBITDAは2パーセント増の3億2,400万ユーロとなりました。

ニュートリション&ケア:2019年第1四半期の売上高は3パーセント増の11億4,900万ユーロとなりました。これは主に販売数量増加に起因するもので、販売価格は減少しています。家畜飼料用アミノ酸の売上高は販売価格の減少により微減しました。一方、販売数量は大幅増となっています。ケアソリューションズは、化粧品業界などによるスペシャルティ利用での高い需要の恩恵を受け、好調でした。調整後EBITDAは1億8,000万ユーロ、前年度同期比14パーセント減でしたが、この一因として2019年中ごろにシンガポールで新設する予定のメチオニン工場の開設コスト負担があげられます。

パフォーマンスマテリアルズ:2019年度第1四半期の売上高は、販売数量減少、販売価格下落、不利な為替相場などが原因で、前年度同四半期比7パーセント減の5億5,900万ユーロでした。パフォーマンス中間体(C4ケミカル)の事業展開においては、サプライヤーの技術上の問題やナフサ価格の下落などによる原材料の調達の制限などのマイナス要因を受け、売上高が減少しました。反対に、ファンクショナル ソリューションズは、主にアルコキシドの需要増の恩恵を受け、売上を伸ばしました。当事業部門の調整後EBITDAは9パーセント減の5,900万ユーロとなりました。

(このプレスリリースは2019年5月7日にドイツで発表されたものを翻訳しています)

エボニック インダストリーズについて

エボニックはスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。専門性の高いビジネス、顧客中心の革新的な技術力、信頼できるパフォーマンス志向の企業文化は、エボニックの企業戦略の根幹であり、収益性の高い成長と持続的な企業価値向上に貢献します。エボニックが優位性を誇るマーケットから企業利益の多くはもたらされています。100カ国以上で事業を展開し、2018年度の従業員が32,000人を超える継続事業の売上高は133億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は21.5億ユーロを計上しました。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。