Press release
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November 9, 2021

2021年度第3四半期業績発表

エボニック、2021年度業績は予想範囲の上限を見込む

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、好調な第3四半期を経て、より状況に即した今年度の業績予想を発表しました。現在、調整後EBITDA(支払利息・税金・減価償却費控除前利益)は、約24億ユーロを見込んでいます。これは、2021年上半期終了時点で23億ユーロから24億ユーロで予想していた範囲の上限となります。また、売上高は、130億ユーロから145億ユーロの範囲になると予想していましたが、その上限である145億ユーロを達成する見通しです。

  • 第3四半期の売上高は33%増、調整後EBITDAは24%増
  • 通年の調整後EBITDAは約24億ユーロの見込み
  • 2021年度フリーキャッシュフローの見通しは約10億ユーロへ上方修正

 

取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「第3四半期も引き続き力強い成長を遂げることができました。4つの事業部門すべてが需要増の恩恵を受けています。製品価格を引き上げることで、原材料やエネルギー、物流費の価格高騰を完全に補うことができました」と述べています。

 

第3四半期の調整後EBITDAは、前年同期比24%増の6.45億ユーロとなりました。第2四半期と比較すると、賞与引当金の増加やメンテナンスによる停止、サプライチェーンの障害や原材料の供給不足による売上高の減少などで一時的に約3,000万ユーロのコストが発生したものの、利益は安定的に推移しました。

 

第3四半期の売上高は、前年同期比33%増の38.7億ユーロとなりました。これは、すべての事業部門において需要が引き続き好調であったことを反映しています。調整後の純利益は45%増の2.69億ユーロで、調整後の1株当たり利益は0.40ユーロから0.58ユーロに増加しました。

 

業績の改善により、当四半期のフリーキャッシュフローは68%増の5.24億ユーロとなりました。その結果、1-9月期のフリーキャッシュフローは9.37億ユーロと過去最高水準に達しています。

 

最高財務責任者(CFO)のウテ・ヴォルフ(Ute Wolf)は、「通年のフリーキャッシュフローは10億ユーロ程度になると予想しています。予想を上回るキャッシュを生み出すことができたことを誇りに思います。通期のキャッシュ・コンバージョン・レートは、昨年の好調な数値である約40%を上回ると予測しています」と述べています。

 

事業部門ごとの業績

 

スペシャルティアディティブス:第3四半期の売上高は、前年同期比20%増の9.34億ユーロとなりました。建設業界およびコーティング業界向け製品および再生可能エネルギー向け製品は、大幅な需要の増加により、すべての地域で売上高が大きく増加しました。また、自動車やマットレス、冷蔵庫などの耐久消費財に使用されるポリウレタンフォーム用の添加剤は、需要の増加に伴い、売上高が大幅に増加しました。同部門の売上高の増加は、世界的なサプライチェーンの問題とそれに伴う個々の原材料の供給不足によって一部制限されました。調整後EBITDAは5%増の2.24億ユーロとなりました。

 

ニュートリション&ケア:第3四半期の売上高は、前年同期比30%増の9.31億ユーロとなりました。必須アミノ酸は引き続き世界的に需要が高く、販売価格の改善により大幅な増収となりました。ヘルスケア分野の製品も好調な需要に支えられました。特に、化粧品向けのアクティブ原料は非常に好調な販売量を達成しました。医薬品用途では、mRNAワクチン用の脂質の売上高が大幅に増加しました。調整後EBITDAは37%増の1.92億ユーロとなりました。

 

スマートマテリアルズ:第3四半期の売上高は、前年同期比27%増の10億ユーロとなりました。高機能ポリマーは、自動車業界からの需要が大幅に増加しました。また、3Dプリント用のポリアミド12パウダーや、効率的なガス処理に用いられるメンブレンにも高い需要が見られました。タイヤ用シリカは、世界的な高需要に支えられ、活性酸素製品については、スペシャルティ事業と従来の過酸化水素事業が共に良好な量的需要を記録しました。触媒事業では、2020年11月に買収したポロセル(Porocel)社の事業を吸収したことが奏功し、同部門の調整後EBITDAは29%増の1.77億ユーロとなりました。

 

パフォーマンスマテリアルズ:第3四半期の売上高は、前年同期比77%増の7.84億ユーロとなりました。C4-統合生産品の売上高は、需要の増加と販売価格の大幅な改善により大きく増加しました。高吸水性ポリマー事業は、引き続き厳しい市場環境の影響を受けています。当四半期の調整後EBITDAは、2,800万ユーロから9,700万ユーロに増加しました。

(本プレスリリースは、2021年11月4日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2020年度は、122億ユーロの売上、19.1億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2020年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

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