2026年度第3四半期業績発表
エボニック、第3四半期業績が好調に推移し2026年度業績は予想レンジの上位となる見込み
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、2026年度第3四半期において再び力強い業績を達成しました。継続的な事業成長を背景に、2026年度通期の営業利益は従来予想レンジの上位に到達する可能性が高まっています。
• 第3四半期の調整後EBITDAは40%増の6億2,900万ユーロ
• 売上高は過去4年間で最高の伸び
• 2026年度業績見通し:調整後EBITDAは20億~22億ユーロのレンジ上限寄りとなる見込み
7月から9月までの第3四半期において、調整後EBITDAは前年同期比40%増の6億2,900万ユーロとなりました。経済成長の鈍化や地政学的緊張が続く中での成果です。エボニックは8月時点で、第2四半期(6億3,000万ユーロ)と同程度の水準を見込んでいました。
エボニックはこれまで、2026年度通期の調整後EBITDAを20億~22億ユーロと予想していましたが、現時点では同レンジの上位となる可能性が高いと見ています。また、第4四半期の利益も前年同期を上回る見込みです。
エボニックの暫定取締役会長(CEO)であるクラウス・レティヒ(Claus Rettig)は、「当社の戦略的なポジショニングが、今まさに成果として表れています。エボニックは強固で回復力の高い企業です。将来の見通しについても、さらに自信を深めています。逆風こそ成長の機会であることを示しています」
エボニックはすでに6月に通期業績見通しを引き上げていました。スペシャルティケミカルに注力する当社は、コスト構造の改善、ポートフォリオの明確化、重点分野へのイノベーションおよび投資を通じて、中期的な目標達成に向けた取り組みを着実に進めています。その一つが、2029年までに使用資本利益率(ROCE)を約11%へ引き上げる目標です。今年のROCEは約8%となる見込みであり(2025年:6.1%)、従来想定を上回るペースで改善が進んでいます。
既に発表している効率化プログラム「Evonik Tailor Made(ETM)」については、さらなるコスト削減を目的として2029年まで延長します。第3四半期には、退職金支払いなどETM関連施策のため3億1,300万ユーロを引当計上しました。このため純利益は圧迫され、第3四半期の純利益はマイナス5,300万ユーロとなりました(2025年第3四半期:マイナス1億600万ユーロ)。
エボニックのC4ケミストリー事業「Oxeno」の売却プロセスは計画通り進んでおり、今後数か月以内に買い手を公表する見込みです。また、ドイツの化学工業団地マールおよびヴェッセリングを運営する「Syneqt」の売却可能性についても初期準備を開始しています。
第3四半期の売上高は前年同期比13%増となり、2022年第3四半期以来最大の四半期成長を記録しました。販売数量は2%増加し、販売価格は10%上昇しました。第3四半期のフリーキャッシュフローは3億6,900万ユーロ(2025年第3四半期:3億ユーロ)と引き続き高水準でした。年初来9か月間では6億100万ユーロとなり、前年同期比で2倍超に拡大した結果、有利子負債の削減にもつながっています。エボニックは2026年もキャッシュコンバージョン率約40%(2025年:37%)を目標とし、フリーキャッシュフローは約8億5,000万ユーロ(2025年:6億9,500万ユーロ)を見込んでいます。
最高財務責任者(CFO)のミヒャエル・ラウシュ(Michael Rauch)は、「営業利益の拡大、資金流動性の改善、そして負債削減。これらを通じて当社の財務体質は着実に強化されています。格付会社ムーディーズが最近当社の格付けを引き上げたことも、その成果を示しています」 。ムーディーズは8月27日、エボニックの格付けを1段階引き上げ、「Baa1」に変更しました。
事業セグメントでは、とりわけAdvanced Technologies(アドバンストテクノロジーズ)が好調で、調整後EBITDAは前年同期比87%増と大幅に拡大しました。中東での戦争に伴うグローバルサプライチェーンへの制約が続く中にあっても、同セグメントのグローバルな事業基盤と複数事業における効率化施策が成長を支えました。
事業部門ごとの業績
アドバンスド・テクノロジー:
アドバンスド・テクノロジー部門は、特に中東戦争勃発以降、そのグローバルな事業展開の強みを引き続き発揮しました。販売数量と販売価格の上昇により、2026年第3四半期の売上高は前年同期比19%増の17億1,300万ユーロとなりました。アニマルニュートリション事業では、必須アミノ酸の販売数量増加と価格改善により売上が大幅に伸長しました。
有機化学事業では、架橋剤(クロスリンカー)が引き続き好調に推移しました。需要回復を受け、高機能ポリマーの設備稼働率もさらに引き上げられています。この結果、有機化学事業全体の売上は大幅に増加しました。無機化学事業では、沈降シリカの需要増加を背景に売上が前年を上回りました。
調整後EBITDAは販売数量増加、価格上昇、および各種最適化プログラムの効果により87%増の3億7,700万ユーロとなりました。調整後EBITDAマージンは前年同期の14.0%から22.0%へ上昇しました。
カスタム・ソリューション:
カスタム・ソリューション部門の2026年第3四半期売上高は13億9,400万ユーロとなり、前年同期比4%増加しました。販売数量は前年並みでしたが、主に原材料コスト上昇分の価格転嫁により販売価格が上昇しました。一方で、その他のマイナス要因が売上成長を一部抑制しました。
添加剤事業では、塗料・コーティング向け製品やオイル添加剤の需要が堅調に推移し、販売価格も上昇しました。ポリウレタンフォーム向け添加剤および耐久消費財向け添加剤の売上は前年並みでした。事業全体では大幅な増収となりました。ケア部門の売上は前年同期並みとなりました。
調整後EBITDAは前年同期比7%増の2億3,100万ユーロとなり、調整後EBITDAマージンも前年同期の16.0%から16.6%へ上昇しました。
(本プレスリリースは、2026年11月 3日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、ドイツのエッセンに本社を置く世界的な化学企業です。革新的な強みと最先端の技術的専門知識を組み合わせ、化学のその先を目指しています。100カ国以上で事業を展開し、2025年度は141億ユーロの売上、19億ユーロの利益(調整後EBITDA)でした。業界をリードする企業として、オーダーメイドの製品とソリューションでお客様に決定的な競争優位性を提供します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、約31,000人の社員が働いています。
免責事項
このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。