エボニック、 CPHIフランクフルトでGMP品質のEUDRACAP® colon機能性カプセルを上市  

•    EUDRACAP® colonが臨床および商業用途向けに利用可能に
•    回腸・結腸領域を標的とする初の機能性・充填準備済みカプセル
•    CPHIフランクフルトにて、経口および注射剤のドラッグデリバリー技術の革新を紹介

昨年発売されたEUDRACAP® colonは、回腸・結腸領域を標的とする初の機能性・充填準備済み（Ready-to-fill）カプセルです。このカプセルは、肥満、感染症、癌などの疾患の治療や予防に使用される生物製剤（LBPなど）のような繊細な有効成分の正確なデリバリーに対する需要の高まりに応えます。

エボニック ヘルスケア事業部の経口ドラッグデリバリーソリューション部門責任者であるティロ・クラップフル（Thilo Krapfl）は、「不安定な分子の経口デリバリーの実現は、製薬業界に新たな可能性を開きます。お客様は革新的で画期的な医薬品の臨床および商業段階に取り組めるようになります」とコメントしています。

EUDRACAP® colonは、製薬市場における重要なニーズに応えるために開発されました。RNAやバイオ医薬品、生物製剤（LBPなど）のような繊細な有効成分を回腸・結腸領域に安全かつ効果的に届けることが目的です。この機能性カプセルは、複雑な製剤工程を排除することで、経口薬の開発を簡素化し、臨床スケジュールの加速と革新的治療法の迅速な市場投入を支援します。

エボニック ヘルスケア事業部のグローバル製品マネージャーであるベティーナ・ヘルツァー（Dr. Bettina Hölzer）は、「経口薬は世界中の患者にとって治療を変革する可能性を秘めています。GMPグレードのEUDRACAP® colonによって、臨床および商業的な可能性が広がることに非常に期待しています」とコメントしています。

EUDRACAP® colonは、生物製剤、経口バイオ医薬品、タンパク質、ペプチド、核酸（RNAなど）などの繊細な有効成分のデリバリーに使用できます。これらの成分は、肥満、HIV、嚢胞性線維症などの重篤な疾患の治療薬の製剤に使用されるほか、大腸がんや感染症などの局所デリバリーにも活用されます。現在、700以上の経口薬開発プログラムが新規有効成分を使用しており、これらの新薬候補は開発中の経口薬の約3分の1を占めています。

EUDRACAP® colonは、エボニックの経口ドラッグデリバリー向け機能性カプセルのプロダクトプラットフォームにおける最新のイノベーションです。このプラットフォームには、小腸上部での標的放出を可能にするEUDRACAP® enteric、CDMOサービスに特化したEUDRACAP® select、初期開発段階向けのEUDRACAP® preclinicなどが含まれています。これらの機能性カプセルは80ヵ国以上で使用され、23,000件以上の特許で引用されている信頼性の高いEUDRAGIT®ポリマーを基盤としています。

エボニック ヘルスケア事業部は、複雑な経口および注射剤の医薬品を市場に投入するために、製薬企業を支援する統合ソリューションを提供しています。CPHIフランクフルト2025では、EUDRACAP® colon、注射剤用途向けの受賞歴のある植物由来スクワレン「PhytoSquene®」、高度な注射剤用添加剤、CDMOサービス、バイオ医薬品ソリューションなどの革新的な製品群を紹介します。最近の新製品には、注射剤およびバイオ医薬品用途向けのMaxiPure®ポリソルベート80が含まれます。

さらに詳しい情報はこちらから:

CPHI フランクフルトでのエボニック出展について（Booth No. 5.1A24）https://www.evonik.com/en/events/2025/cphi-frankfurt.html

EUDRACAP® プロダクトポートフォリオについてhttps://healthcare.evonik.com/en/drugdelivery/oral-drug-delivery/oral-excipients/eudracap-portfolio

（本プレスリリースは、2025年10月 21日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。）