Press release
Health Care
June 26, 2023

エボニックグループのイエナセル社、慢性創傷用被覆材epicite®balanceを上市

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)の子会社である イエナセル(JeNaCell)社は、創傷被覆材epicite®balanceをドイツで6月に上市します。

  • 慢性創傷治療用の湿潤環境下療法材をドイツで上市
  • 優れた創傷洗浄効果を発揮し、回復に時間がかかる創傷の治癒を促す
  • 創傷管理、インプラント、ドラッグデリバリー用のバイオセルロース製品からなるイエナセル社のユニークなポートフォリオに加わった最新製品


この被覆材は、静脈性下腿潰瘍、動脈性下腿潰瘍、糖尿病性下腿潰瘍、褥瘡(じょくそう)、軟部組織病変などの滲出量が低~中程度の慢性創傷の治療に特に最適な製品となっています。サイズは3種類あり、コープメド社(Coopmed ApS)を介して病院や在宅介護施設に販売される予定です。

イエナセル社のゼネラルマネージャーであり、epicite®balanceの共同開発者であるダナ・クラリッシュ(Dana Kralisch)は、「本製品により、慢性創傷に新たな治療選択肢が生まれます。等張食塩水が創傷の湿潤環境を作り、生合成セルロースのマトリックスが創傷滲出液を吸収します。先進国では高齢者を中心に人口の最大2%が、沈黙の伝染病とも言われる慢性創傷に罹患しています」と述べています。


epicite®balanceは、革新的な医療機器用途のハイドロポリマーである生合成セルロースでできており、優れた創傷洗浄効果を発揮し、回復に時間がかかる創傷の治癒を促します。本製品は、再生可能な炭素源を用いた独自の発酵プロセスにより、イエナセル社がドイツで製造しています。
 
この創傷被覆材は、イエナセル社の製品群に加わった最新製品です。エボニックは、医療機器用途、インプラント、ドラッグデリバリー向けの生合成セルロースの開発・生産に注力しています。イエナセル社は、ドイツのフリードリヒ・シラー大学イエナ校からスピンオフ企業として創業しました。2017年には、最初の製品であるepicite®hydroという製品を発売しましたが、エボニックはベンチャーキャピタル部門からの先行投資を受け、2021年にイエナセル社を買収しました。
 
エボニックのヘルスケア部は、ライフサイエンス市場向けの世界的なシステムソリューションプロバイダーです。医療機器ソリューションの製品群は、科学に根ざしています。継続的なイノベーションによって、医療機器メーカーが、より健康で充実した生活をさらに多くの人に確実にお届けできるようサポートしています。

詳しい情報は、以下のサイトでご覧いただけます。
epicite®balanceに関する情報   
 

(本プレスリリースは、2023年6月 13日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて 

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2022年度は、185億ユーロの売上、24.9億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、34,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて 

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2022年度は、37.8億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,200人以上の社員が働いています。

免責事項     

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。