Press release
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March 11, 2024

エボニック、高吸水性樹脂事業を ICIG に売却 - パフォーマンスマテリアルズ部門の売却第二弾

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、高吸水性樹脂事業のインターナショナル・ケミカル・インベスターズ・グループ(ICIG)への売却を決定しました。

  • ICIGがドイツ・米国計5ヶ所の生産施設を買収
  • 買収額は数億ユーロ台前半
  • 競争当局の承認後、2024年半ばに完了予定

 

買収価格(企業価値)は数億ユーロ台前半で、本契約には、ICIGによる年金債務の引き受けも含まれています。最終的な事業譲渡は、関係競争当局の承認を経て、2024年半ばを予定しています。

取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)は、「高吸水性樹脂事業はその性質上、もはやスペシャルティケミカルカンパニーとしての当社の特徴に適しません。そのため本事業の売却先を探し、信頼できる投資家を見つけました。これはパフォーマンスマテリアルズ部門における事業売却の第二弾となります」と述べています。

ICIGはドイツのフランクフルト・アム・マインに本社を置く、実績ある化学品投資会社です。6,200人以上の従業員を擁し、46億ユーロを上回る年間売上高を計上しています。ICIG監査役会会長のアヒム・リーマン(Dr. Achim Riemann)は、「今回もエボニックから事業を引き継ぐことができ、大変嬉しく思います。高吸水性樹脂事業を買収することで、ICIGの新たなプラットフォームとして加わるその高い技術的品質により、当社グループはさらに成長を遂げる機会を得られます」と述べています。

ICIGは、他の企業グループにおいて中核事業でなくなった拠点や事業部門の開発に関する専門知識を有しています。2023年4月、ICIGはすでにエボニックからドイツのリュルスドルフにある拠点と、ヴェッセリングにある関連事業を買収しており、大規模な投資計画を発表しています。高吸水性樹脂事業と同様、この拠点も以前はパフォーマンスマテリアルズ部門に属していました。同部門の3つ目の事業はC4-統合生産品で、こちらも売却の対象となっています。

高吸水性樹脂は、おむつなどの衛生用品の吸収体として使用されるパウダー状のポリマーです。売却される事業の2023年の売上高は8.92億ユーロで、調整後EBITDAは数千万ユーロ規模でした。過去5年間の平均調整後EBITDAは約2,000万ユーロでした。ICIGは、約1,000人の従業員と、ドイツのクレーフェルトとラインミュンスター、および米国のノースカロライナ州グリーンズボロとルイジアナ州ゲーリーヴィル2か所に高吸収材生産施設を持つ事業全体を引き継ぐ予定です。さらに本売却事業には、高吸水性樹脂の最も重要な原料であるアクリル酸を生産するドイツのマール工場も含まれます。

最高人事責任者兼労務担当取締役のトーマス・ヴェッセル(Thomas Wessel)は、ICIGを売却先として選択することは理にかなったものであり、「ICIGはすでにリュルスドルフにおいて、従業員との約束をしっかり守る信頼できるパートナーであることが証明されています。このような経験からも、高吸水性樹脂事業を信頼できるパートナーに委ねることができたと思います。当社従業員は、ICIGグループのもとで良い新天地を得ることができるでしょう」と述べています。マルティン・アルバース(Martin Albers)労使協議会代表も満足しており、「ICIGは、従業員の権利を尊重し、責任ある行動をとる経験豊かな投資家です。従業員に安全で未来志向の仕事を提供してくれる、高吸収材事業にふさわしい投資家に再び出会えたと確信しています」と述べています。

 

(本プレスリリースは、2023年3月 4日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2023年度は、153億ユーロの売上、16.6億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

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