Press release
Health Care
December 11, 2020

エボニック、LACTEL®吸収性ポリマー事業を米・デュレクト社から買収

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、米・デュレクト社(DURECT Corporation)(Nasdaq: DRRX)から生分解性ポリマーのLACTEL®事業を1,500万米ドルで買収し、2021年第1四半期までに手続きを完了する予定です。これに伴い、米・アラバマ州バーミンガムを拠点とするLACTEL®関連事業に従事するデュレクト社の社員15名にエボニックへの転籍をオファーします。

  • デュレクト社の生分解性ポリマーLACTEL®をエボニックのヘルスケア事業に統合
  • 本買収は、ライフサイエンス事業を展開するニュートリション&ケア部門の成長計画において重要な一歩に
  • 機能性添加剤およびバイオマテリアルのポートフォリオを拡大

「本買収によって、エボニックは、イノベーション成長分野であるヘルスケアソリューションとドラッグデリバリーソリューションにおける世界を代表するCDMOとしてのポジションをさらに強化します」と、ニュートリション&ケア部門責任者 ヨハン‐カスパー・ガメリン(Johann-Caspar Gammelin)はコメントしています。LACTEL®事業の買収は、ライフサイエンス事業を展開するニュートリション&ケア部門の成長計画において重要な一歩となります。同事業は、高度なドラッグデリバリー、ティッシュエンジニアリング(組織工学)のバイオマテリアル、埋め込み型医療機器の3Dプリントなどの急成長市場における需要拡大が見込まれています。

「非常に意欲的で才能溢れるLACTEL®チームと働けることは、大変光栄でした。エボニックがそのリソースを活用し卓越性を追求することで、LACTEL®の製品ラインおよびそのサポートチームメンバーを成功に導くと確信しています」と、デュレクト社 社長兼最高経営責任者(CEO)ジェームス・E・ブラウン(James E. Brown)は述べています。グローバルな事業展開を行うエボニックのヘルスケア事業は、世界12か所に研究所を擁し、処方、アプリケーション、規制の各専門家が製品のスピーディーな商業化に向けたサポートをしています。既存のお客様だけでなく新たなお客様もこの研究所を活用したメリットを享受できるようになります。

ヘルスケア部責任者 トーマス・リアマイアー(Thomas Riermeier)は、「市場をリードするエボニックの機能性添加剤、バイオマテリアル、統合されたCDMOサービスのポートフォリオにLACTEL®事業が加わることで、製薬会社や医療機器企業が求める開発パートナー、そしてソリューションプロバイダーとしての当社の地位が強化されます。LACTEL®とチームメンバーをエボニックに迎えることで、お客様にさらに多様性に富んだプラットフォームや付加価値サービスを提供します」と述べています。

乳酸・グリコール酸コポリマー、非経口医薬品の放出を制御する機能性添加剤として広く使用されています。また、整形外科、心臓血管、創傷治癒などの様々な分野で、埋め込み型医療機器の生分解制御にも利用されています。RESOMER®およびLACTEL®は、最も人気の高い標準およびカスタム乳酸・グリコール酸コポリマーの二大ブランドです。

(本プレスリリースは、2020年12月7日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2019年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

ニュートリション&ケア部門について

ニュートリション&ケア部門の事業の焦点は、健康とQOL(Quality of Life)の向上にあります。 医薬品有効成分、医療用機器、ヒトと動物向けのサプリメント、パーソナルケア、化粧品、家庭用洗浄剤などの差別化されたソリューションを開発しています。 これらの弾力性のある最終市場で、2019年度は29.2億ユーロの売上を計上し、約5,300人の社員が働いています。当部門は、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。

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