Press release
Facts & Figures
March 4, 2020

2019年度業績発表

Leading Beyond Chemistry(新スローガン)

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、世界経済の悪化にも関わらず、安定的な収益を2019年度も維持しました。2019年度調整後EBITDAは、21.53億ユーロ(2018年:21.5億ユーロ)、売上高は前年から1%減の131億ユーロとなりました。

「私たちエボニックは、前年度よりも著しく厳しい市場環境において、目標を達成し、収益を安定的に維持しました。これは、エボニックの信頼性と安定性を表すものです」と、エボニック インダストリーズ取締役会長クリスチャン・クルマン(Christian Kullmann)はコメントしています。


5月27日に開催される株主総会で、取締役会と監査役会は、1株あたり1.15ユーロの配当を提案する予定です。2019年度末の株価終値に基づき4.2%の配当利回りが得られ、エボニックは一流の化学企業としての地位を証明します。

2019年度純利益は、7月に行われたメタクリレート事業売却により得られた収入のため、昨年から倍増した21億ユーロとなりました。

エボニックは、メタクリレート事業の売却に関連する課税を除外前に、7.17億ユーロのキャッシュフローを生み出し、キャッシュフローは前年に比べ大幅に改善されました。

「過去数年間に実施されたキャッシュフローを改善する試みが功を奏しました。今年、さらにフリーキャッシュフローを改善させる予定です」と、CFOウテ・ヴォルフ(Ute Wolf)はコメントしています。

2020年、エボニックはスペシャルティビジネスにおけるさらなる成長を期待しています。一方、世界経済の鈍化は、コモディティ化されたビジネスにより影響があると予想されます。これに基づき、エボニックは2020年も安定的な売上高を維持し、調整後EBITDAは20億から23億ユーロの間となると予想しています。

エボニックは一貫して戦略的な経営の実施に取り組んでいます。この度、2年前に設定した今後成長が見込まれる分野にあわせた組織変更を行います。7月1日付で現在運用されているセグメント組織から、ビジネス規模と特性においてよりバランスの取れたディビジョンによる管理に移行します。この新組織は、明確な戦略的役割、共通するエンド・マーケット、およびテクノロジー・プラットフォームの連携を実現できるため、よりわかりやすい管理が可能となります。「スペシャルティアディティブス」「ニュートリション&ケア」「スマートマテリアルズ」「パフォーマンスマテリアルズ」の4つのディビジョンが組織されます。同時に、新たにエボニックを表現したブランドスローガンを制定、“Leading beyond chemistry, to improve life, today and tomorrow”. この意味するところは「化学のその先へ、今日、そして明日の暮らしを豊かに」です。

「このスローガンは私たちの羅針盤となるでしょう。自分たちを理解することは、前進するために何が必要なのかを知ることを意味します」と、クルマンはコメントしています。

各事業部門の業績

リソースエフィシエンシー:2019年度売上高は、昨年と同様の56.9億ユーロとなりました。コーティング、コーティング&アドヒーシブレジンズ、オイルアディティブスは、自動車、コーティング業界のゆるやかな需要によりネガティブな影響を受けました。シリカは、接着剤及びシリコーンの最終市場での販売数量が減少しました。対照的に、ハイパフォーマンスポリマーズは、3Dプリンティング業界からの需要、また、メンブレンの需要が堅調でした。環境に優しいコーティングシステムと高性能複合材料に使用されるクロスリンカー(架橋剤)は、風力発電市場における高い需要の恩恵を受けています。アクティブオキシジェン(過酸化水素)は、良好な需要とライセンス収入の恩恵を受けました。同事業部門の調整後EBITDA は前年から1%増の12.9億ユーロです。

ニュートリション&ケア:年間売上高は、1%減の45.8億ユーロとなりました。飼料添加剤である必須アミノ酸の高い需要にも関わらず、販売価格が年間を通じて下落が続きました。化粧品向けのスペシャルティ製品は順調な伸びを見せました。同事業部門の調整後EBITDAは前年から10%減の7.28億ユーロです。

パフォーマンスマテリアルズ:売上高は、9%減の20.4億ユーロとなりました。パフォーマンスインターミディエイツ事業の開発は、原油の低価格、原材料の供給のボトルネック、プラントのダウンタイムの影響を受けました。同事業部門の調整後EBITDAは、前年から6%減の2.24億ユーロです。

(本プレスリリースは、2020年3月4日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。