Press release
Japan
September 6, 2009

LED 用ガラスレンズ製造の合弁会社を設立

  • エボニックのSiVARA™ Sol-Gel テクノロジーで、どのような形のレンズでも 製造が可能
  • 想定20 パーセント以上の市場成長率
  • より環境に優しい照明への一歩

ドイツのエッセンに本拠を置く エボニック インダストリーズ AG と台湾の台北に本拠を置く Cristal Material Corporation は、次世代 LED 用の高品質ガラスレンズを製造する合弁会社を新しく設立し、Savosil™ ブランドで市場に参入します。新しい合弁会社であるEvonik Cristal Materials Corporation は、照明産業におけるソリューション プロバイダーとしての エボニック の戦略を実現する一方で、Cristal Material Corporationに高度に革新的な市場への参入機会を提供します。

エボニック デグサ GmbH の取締役会会長 パトリック・ウォルハウザー は次のように話しています。「LED 市場には、応用する新分野がたくさん広がっています。Evonik Cristal Materials Corporation は、水を殺菌する UV LED や自動車に使う LED、そして一般照明用の LED などのテクノロジーを通じて、顧客が新しいテクノロジーを迅速に開発するのを支援します。またこの合弁に参加することによって、エボニックは、成長する LED 市場のサプライチェーンにおける前向きな統合という魅力的な機会を得ることができます」。合弁会社で製造するレンズは、LED 製造業者に販売されます。

LED レンズは、エボニック が特許を所有する SiVARA™ Sol-Gel テクノロジーを使用して生産されるため、一貫した品質のガラスレンズを思い通りの形で製造することができます。このプロセスは最近、フロスト&サリバン ヨーロッパ テクノロジー 革新賞(Frost and Sullivan European Technology Innovation Award)を受賞したものです。

白熱灯ランプや省エネライトなどの従来の光源と比較して、LED ははるかにエネルギー効率がよく、長持ちするため、設計分野における新しい可能性が期待されています。このことによりLEDは照明として様々な活用をされるようになってきました。エボニック のインオーガニックマテリアル ビジネスユニットのプレシデントである トーマス ハーマンはこのことを大きなビジネス チャンスとして捉え、次のように語っています。「LED 革新により、20 パーセントを超える市場の成長率が予想されます。LED は日常での効果的な照明ソリューションとなり、これによりすべての人々がエネルギー消費の削減に貢献できると我々は確信しています」。このような LED への需要の増大は、グリーンライティングの傾向、すなわち環境に優しい照明を使用することで拍車がかかるとみられます。また白熱電球の禁止や車の昼間運転時における、ライトの常時点灯を求める動きなどから来る法制度の方向性は、将来的に大きな支えになります。

Cristal Material Corporation の会長兼創業者である Ershien Tsai は、この見解を共有し、次のように語っています。「SiVARA™ Sol-Gel テクノロジーによって製造されるガラスは、LED 光学ソリューションとして理想的で、信頼性の高いものです」。このガラスは、動作中にレンズ中の燐が湿気や熱から強力に保護され、戸外での照明に理想的です。Tsai氏 は、エボニック との協力と エボニック が合弁会社をスピーディーに形成したことを喜んでいます。

(このプレスリリースは10月5日にドイツで発表されたものの翻訳です)

エボニック インダストリーズについて

エボニック インダストリーズ AGは「化学」「エネルギー」「不動産」の3つの収益性の高い有望な事業を展開するクリエイティブなグループです。エボニックはスペシャリティケミカルのグローバルリーダー、石炭や再生可能エネルギーによる発電のエキスパート、そしてドイツでは最も大きな個人向け不動産会社のひとつです。私たちの強みは創造性・専門性・自己革新力・信頼性です。エボニック インダストリーズは世界100ヶ国以上で活動しており、2008年度は41,000人の社員を有し、総売上高は159億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は22億ユーロを計上しました。

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