エボニック、注射剤向け超高純度界面活性剤「MaxiPure® ポリソルベート80」を上市
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン、以下「エボニック」)は、注射剤およびバイオ医薬品用途に特化した超高純度界面活性剤「MaxiPure® ポリソルベート80」を新たに上市しました。
- バイオ医薬品および非経口製剤向けの超高純度界面活性剤
- 製剤リスクの低減と国際的な規制対応を支援
- 製薬業界のイノベーションを加速するシステムソリューションをさらに強化
現代の製剤開発に求められる厳格な品質基準を満たすよう設計された本製品は、治療用タンパク質の安定化、ウイルスの不活化、疎水性有効成分の均一な可溶化といった課題に対応します。
MaxiPure® ポリソルベート80をラインナップに加えることで、エボニックはバイオ医薬品業界への支援をさらに拡充し、新規バイオ医薬品やバイオシミラー(バイオ後続品)に対する高品質かつ信頼性の高い添加剤の供給を実現します。
エボニック ヘルスケア事業部門責任者のグイド・スクドラレック(Guido Skudlarek)は、次のように述べています。「MaxiPure® ポリソルベート80は、当社の添加剤ポートフォリオにおける戦略的な製品です。その卓越した純度に加え、当社が提供する充実したレギュラトリーサポートは、注射剤製剤やバイオプロセスにおける最も困難な課題に取り組むお客様を力強く支援します。」
ポリソルベート80は、医薬品およびバイオ医薬品製剤に広く使用される非イオン性界面活性剤ですが、従来品では過酸化物の含有量が高く、脂肪酸エステルの組成にばらつきがあることが課題とされてきました。これにより、ロット間の品質変動や酸化分解のリスクが高まり、有効成分や治療用タンパク質の安定性に影響を及ぼす可能性があります。
MaxiPure® ポリソルベート80は、オレイン酸含有率98%以上という極めて高い純度と、優れた透明性を備えており、かつ欧州薬局方(Ph. Eur.)、米国薬局方(USP)、日本薬局方(JP)、中国薬局方(CP)に準拠しています。バイオ医薬品製造における最高水準の品質要求を満たすことにより、製薬メーカーにおける製剤の信頼性と国際的なレギュレーション対応力を大幅に向上させます。
エボニックは、「高精度バイオソリューション(Advance Precision Biosolutions)」という戦略のもと、ドラッグデリバリー技術、CDMO(医薬品受託製造開発)サービス、バイオ医薬品向けソリューションを網羅した包括的なポートフォリオを提供しています。システムソリューションのアプローチにより、製品・技術・サービスをバリューチェーン全体にわたって統合し、お客様のニーズに合わせたエンドツーエンドの支援を実現します。この包括的なモデルは、製薬メーカーにおける開発期間の短縮、製剤性能の向上、スケーラビリティ(拡張性)の確保を可能にし、先進的な治療法の市場投入をより迅速かつ確実に支援します。
さらに詳しい情報はこちらから:
- MaxiPure® Polysorbate 80 ultra-high purity surfactant for injectable and biopharmaceutical applications
- Evonik's product and service portfolio for biopharma & bioprocessing
(本プレスリリースは、2025年9月 22日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、ドイツのエッセンに本社を置く世界的な化学企業です。革新的な強みと最先端の技術的専門知識を組み合わせ、化学のその先を目指しています。100カ国以上で事業を展開し、2024年度は152億ユーロの売上、21億ユーロの利益(調整後EBITDA)でした。業界をリードする力強いパフォーマーとして、オーダーメイドの製品とソリューションでお客様に決定的な競争優位性を提供します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、約32,000人の社員が働いています。
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