Press release
Animal Nutrition
October 21, 2020

エボニック、MetAMINO®生産を世界3大拠点に集約

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、MetAMINO®(メットアミノ、DL-メチオニン)の生産を3つの国際拠点(アメリカ、ヨーロッパ、アジア)に集約することで、規模を拡大化し、安定的な生産を確保します。

エボニックは、家畜飼料に近年使われる必須アミノ酸、DL-メチオニンのグローバルな大手メーカーで、サステナブルな動物性タンパク質の供給、食品の安全性、動物福祉の取り組みにおいて、極めて重要な役割を果たしています。

3つの拠点にあるMetAMINO®生産工場は、コスト面でも優れ、トップクラスの技術をもつ生産ラインが稼働しており、さらなる拡張が期待されています。将来的にはコスト効率の高いモジュール式デボトルネッキングにも対応できるようになっています。エボニックは、将来高い成長を遂げるために、競争力のあるコスト体制を整えました。

ドイツ・ヴェッセリングでは、1967年からMetAMINO®を生産してきましたが、この戦略に基づき、現在稼働中の年間生産能力6万5千トンの最小規模の工場を2021年第1四半期末までに閉鎖する予定です。さらに、約2,500万ユーロを投じ、ヴェッセリングにあるメチオニン中間体工場設備の改善を行い、アントワープ拠点への長期的な供給を確保し、ヨーロッパにおけるMetAMINO®の統合生産を強化していきます。

これにより、生産能力の効率化が実現し、経済規模の拡大とコスト面が強化され、あらゆる市場に対応できるよう改善されます。

アニマルニュートリション事業部門責任者エマニュエル・アウアー(Dr. Emmanuel Auer)は、次のように述べています。「メチオニン事業は、現在そして将来においてもエボニックにとって重要な事業です。私たちは市場の課題に対応し、効率性の実現とコスト構造のさらなる最適化を目指して資産設定の準備をしていきます。当社はこれまでの数年間、継続的に効率化対策とそのプログラムに取り組んできました。資産構造最適化の一環として、最小規模のメチオニン生産工場を閉鎖するには適切な時期だと考えます。」

2014年、エボニックはシンガポールにメチオニン生産工場を開設し、2019年には同拠点での生産能力を2倍にしました。現在、シンガポールには、年間30万トンのMetAMINO®の生産能力を誇る、世界最大のDL-メチオニン複合生産施設があり、同施設の効率的で安全かつ持続可能なオペレーションは、新たな業界標準となっています。

エボニックはシンガポールの他に、アメリカのアラバマ州モービルとベルギーのアントワープでも大規模なDL-メチオニン生産工場を稼働しています。

アニマルニュートリション部は、肉、魚、卵、乳製品の持続可能で効率的な生産に対し科学的根拠に基づいた製品とサービスを世界的規模で提供しています。信頼性が高く、科学的な卓越性でお客様や社会のニーズに敏感に対応していきます。

(本プレスリリースは、2020年10月13日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。

アジア・パシフィック・リージョンについて

エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2019年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。

ニュートリション&ケア部門について

ニュートリション&ケア部門の事業の焦点は、健康と生活の質にあります。 医薬品有効成分、医療用機器、ヒトと動物向けの栄養、パーソナルケア、化粧品、家庭用洗浄剤などの差別化されたソリューションを開発しています。 これらの弾力性のある最終市場で、2019年度は29.2億ユーロの売上を計上し、約5,300人の社員が働いています。当部門は、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。

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