エボニックのRESOMER®、ベラセノ社の3Dプリンティングによる革新的な生体吸収性インプラントに採用
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)および3Dプリントによる吸収性スキャホールドの開発企業 BellaSeno社(本社:ドイツ、ライプツィヒ 以下「ベラセノ」)は、3Dプリンティング技術を利用した革新的な骨再生用スキャホールドの商品化に共同で取り組んでいます。
- 2大イノベーターによる骨再生スキャホールド開発における連携拡充
- 軟組織と硬組織の両方に対応し3Dプリンティング技術を利用した
インプラント製品にエボニックのResomer®を使用 - ベラセノは、Resomer®を使用したカスタムメイドタイプの
吸収性インプラント製品の販売承認を取得
エボニックのResomer®ポリマーを使ったこの骨スキャホールドは、大規模で複雑な骨欠損部位に使用することができます。両社は2019年にパートナーシップを締結し、当初は、胸壁・乳房再建用のスキャホールドの共同開発に取り組んでいました。
ヘルスケア部メディカルデバイスソリューション・グローバルヘッドを務めるアンドレアス・カラウ(Andreas Karau)は、「エボニックは、このスキャホールドが骨欠損の患者様に優れた治療法を提供できることを大変嬉しく思います。ベラセノは、健康とウェルビーイングの向上を目指してイノベーションに情熱を注ぐ、エボニックと同じ志を持ったパートナーです」と述べています。
ベラセノのカスタムメイドタイプの再吸収性骨スキャホールドは、組織移植片の解剖学的位置を正確に確保することで、一歩進んだ骨および軟組織の欠損治療法を可能にします。組織の自家移植は組織再生の基本的な方法と考えられていますが、安定性に欠け、制御された方法で移植できない場合があります。ベラセノの3Dプリントによる組織スキャホールドは、このようなケースにも対応します。
移植可能な医療デバイスに使用される生体吸収性ポリマーであるResomer®は、規格品、カスタマイズ品、および特殊品で構成され、GMP(適正製造基準)に対応した業界で最も包括的な商品群です。Resomer®の3Dプリンティング向け特殊処方には、フィラメントとパウダー状のポリマーがあり、多様な用途に合わせたソリューションを実現します。
ベラセノCEOを務めるモーヒト・チャヤ(Mohit Chhaya)は、「エボニックのResomer® ポリマーは、優れた安定性と柔軟性を兼ね備えています。その力学的性質と分解率により、スキャホールドは患者様の骨の形成に合わせた速度で安全に吸収されます。このような新しい骨生成インプラントが、患者様にとって希望の光となることを確信しています」と述べています。
ベラセノは、ドイツとオーストラリアを拠点とする医療機器メーカーで、積層造形法(アディティブマニュファクチャリング)によって製造される複数の構造組織再建向けの再生インプラント製品を中心に製造を行っています。
エボニックは医療機器、医薬品市場および関連用途において、革新的な材料を提供する世界有数のシステムソリューションプロバイダーです。医療機器ソリューションの製品群は、科学に根ざしています。継続的なイノベーションによって、医療機器メーカーが、より健康で充実した生活をより多くの人に確実にお届けできるようサポートしています。
(本プレスリリースは、2023年3月 6日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2022年度は、185億ユーロの売上、24.9億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、34,000人以上の社員が働いています。
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