エボニック、新製品「TEGO® Foamex 852」を発表
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン)は、消泡性と相溶性のバランスに優れた消泡剤「TEGO® Foamex 852」を開発しました。
塗料やコーティング剤用消泡剤の開発には、1つの鉄則があります。それは消泡効果が強いほど非相溶性が高くなり、その結果、クレーターなど表面欠陥のリスクが高くなるということです。
消泡剤にとって、消泡性と相溶性は相関性があるため、新製品開発はそのバランスを調整することが重要です。どちらか一方を高めると、もう一方を犠牲にしてしまうため、消泡剤を評価する際には慎重にこれらのバランスを見極める必要があります。
新たに開発された消泡剤「TEGO® Foamex 852」は、エボニック独自の高い消泡性と相溶性を併せ持つ市場でも他に類を見ない製品です。特許出願中のこの新技術により、今までにない自由な配合が可能になり、望ましい相溶性を得たものの、泡立ちが抑えられていないということはもうありません。TEGO® Foamex 852は、必要とする臨界の消泡力を実現すると同時に、相溶性も保ちます。
TEGO® Foamex 852は、印刷インキ向けに特別に開発され、Swiss A、FDA、中国のGB規格のガイドラインに対応しています。本製品は水系シロキサンベースの消泡剤で、100%活性であるため溶剤も含まれていません。さらに、強撹拌下での安定性と長期有効性を特長とし、長時間の印刷や印刷インキを長期間保管する必要がある場合、この利点が活きます。使用方法もシンプルで柔軟性があり、本消泡剤は印刷インキ製造プロセスのどの段階でも添加することができます。
コーティングアディティブス部は、既存のポートフォリオの拡大に常に取り組んでおり、新技術をベースにした消泡剤について、更なる研究を行っています。
TEGO® Foamex 852の技術、規制、安全性データシートなど詳しい情報は、www.coating-additives.comでご覧いただけます。
(本プレスリリースは、2020年9月1日にドイツで発表されたものを翻訳しています。)
エボニック インダストリーズについて
エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2019年度は、131億ユーロの売上、21.5億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、32,000人以上の社員が働いています。
アジア・パシフィック・リージョンについて
エボニックは、世界経済を牽引し、イノベーションの宝庫であるアジア・パシフィック・リージョンで更なるビジネスの成長を目指しています。2019年度は、28.7億ユーロの売上を計上し、50以上の製造拠点で5,000人以上の社員が働いています。
免責事項
このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。