Press release
Coating Additives
March 26, 2025

エボニック、フィルム基材の脱墨性を改善するコバインダーTEGO® Res 1100を発表

エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、コーティングアディティブス部が開発した革新的なコバインダーの新製品、TEGO® Res 1100を通じて、包装材リサイクルの循環性向上に貢献します。

  • リサイクルのスピードと質を向上:リサイクル材の品質を改善し、
    真の資源循環性を実現
  • 低温での脱墨性:エネルギーと時間を節約 
  • 幅広い相溶性:性能に影響を与えることなく、既存の溶剤系インキに
    容易に配合可能
  • 食品接触包材規制に対応:食品包材を含む幅広い用途に使用可能

 

メタクリレートコポリマーであるTEGO® Res 1100を使用することで、プラスチックフィルムの脱墨工程をより迅速かつ効率的に行うことができます。本製品は、様々なバインダー樹脂との相溶性と、アルコールやエステルなどの溶剤に対する幅広い溶解性を持ち、インキの性能を保ちながら、標準的な溶剤系インキの処方に容易に配合することが可能です。TEGO® Res 1100を溶剤系包材用インキに添加することで、既存の設備を変更することなく軟包装の脱墨が可能になります。

コーティングアディティブス部インキ市場の責任者を務めるスザンヌ・ストラック(Susanne Struck)は、「当社は、業界における循環型経済への移行を積極的にサポートしています。TEGO® Res 1100は、リサイクル材の品質を大幅に改善することで、ダウンサイクルではなく真のリサイクルを実現します」と述べています。

ヨーロッパ・中東・アフリカにおける応用技術インキのプロジェクトマネジャー兼責任者を務めるクリスチャン・シルマッハー(Dr. Christian Schirrmacher)は「当社の試験では、界面活性剤の有無に関わらず、わずか3~10%のTEGO® Res 1100を添加するだけで、40°Cという低温でも優れた脱墨性が認められました。処理温度を下げることができるため、大幅なエネルギー節約になります」と説明しています。

コーティングアディティブス部は、水性、UV・EB硬化型、溶剤系の印刷インキやインクジェットインキ用の各種添加剤に加え、インキ用のコバインダーの包括的な製品群を提供しています。

 

本製品の詳しい情報は、www.coating-additives.comでご覧いただけます。

 

(本プレスリリースは、20253 18日付で本社から発行されたプレスリリースを翻訳しています。

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2024年度は、152億ユーロの売上、21億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、約32,000人の社員が働いています。

免責事項

このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。エボニック インダストリーズ AGはこのリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。